フライバック コンバータは、HVAC システムで使用されるもう 1 つの DC/DC トポロジです。最初にダイオードブリッジ整流で 120V または 230VAC の入力を整流し、その後その入力に対してスイッチング デバイスによるチョッパー制御を適用し、最後にトランスを通して低電圧レールに変換します。フライバック コンバータでは、1 次側 DC 電圧に対してチョッパー制御を適用するスイッチング デバイスがグランドをリファレンスとするため、ローサイド ドライバが必要になります。図 4-2 に、フライバック コンバータの例を示します。

図 4-2 UCC27614 を用いたフライバック コンバータ

UCC27614 は、フライバック コンバータのスイッチング デバイスを駆動するために使用できます。UCC27614 は、30V という高い VDD 定格を備えており、システム設計の柔軟性を高めます。また、UCC27614 は、ソース側とシンク側のピーク電流が 10A という高い駆動能力を備えており、スイッチング効率を向上させます。また、ドライバには負電圧対応機能も備わっているため、堅牢性が向上します。UCC44273 は、低消費電力または小型化を必要とする設計向けに、低静止電流オプションとして使用できます。