JAJSVT2A November   2024  – June 2025 AWR2944P

PRODUCTION DATA  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 説明
    1. 3.1 機能ブロック図
  5. デバイスの比較
  6. 関連製品
  7. ピン構成および機能
    1. 6.1 ピン配置図 - AWR2944P/AWR2944-ECO/AWR2944LC
    2. 6.2 ピン配置図 - AWR2E44P/AWR2E44-ECO/AWR2E44LC
    3. 6.3 ピン属性
    4. 6.4 信号の説明 - デジタル
    5. 6.5 信号の説明 - アナログ
  8. 仕様
    1. 7.1  絶対最大定格
    2. 7.2  ESD 定格
    3. 7.3  電源投入時間 (POH)
    4. 7.4  推奨動作条件
    5. 7.5  ワンタイム プログラマブル (OTP) eFuse の VPP 仕様
      1. 7.5.1 OTP eFuse プログラミングの推奨動作条件
      2. 7.5.2 ハードウェア要件
      3. 7.5.3 ハードウェア保証への影響
    6. 7.6  電源仕様
    7. 7.7  消費電力の概略
    8. 7.8  RF の仕様
    9. 7.9  熱抵抗特性
    10. 7.10 電源シーケンスおよびリセット タイミング
    11. 7.11 入力クロックおよび発振器
      1. 7.11.1 クロック仕様
    12. 7.12 ペリフェラル情報
      1. 7.12.1  QSPI フラッシュ メモリ ペリフェラル
        1. 7.12.1.1 QSPI のタイミング条件
        2. 7.12.1.2 QSPI のタイミング要件 #GUID-4217F622-1EF7-45F6-B855-64CF2ED24728/GUID-97D19708-D87E-443B-9ADF-1760CFEF6F4C #GUID-4217F622-1EF7-45F6-B855-64CF2ED24728/GUID-0A61EEC9-2B95-4C27-B219-18D27C8F9430
        3. 7.12.1.3 QSPI のスイッチング特性 #GUID-35EA1079-DDD6-4DC7-839D-D2FFA528448C/T4362547-64 #GUID-35EA1079-DDD6-4DC7-839D-D2FFA528448C/T4362547-65
      2. 7.12.2  マルチバッファ付き / 標準シリアル ペリフェラル インターフェイス (MibSPI)
        1. 7.12.2.1 MibSPI ペリフェラルの説明
        2. 7.12.2.2 MibSPI 送信および受信 RAM の構成
          1. 7.12.2.2.1 SPI のタイミング条件
          2. 7.12.2.2.2 SPI コントローラ モードのスイッチング パラメータ (クロック位相 = 0、SPICLK = 出力、SPISIMO = 出力、SPISOMI = 入力) #GUID-BF7326FD-4582-4010-B4F1-73F1B0C09FC2/T4362547-236 #GUID-BF7326FD-4582-4010-B4F1-73F1B0C09FC2/T4362547-237 #GUID-BF7326FD-4582-4010-B4F1-73F1B0C09FC2/T4362547-238
          3. 7.12.2.2.3 SPI コントローラ モードのスイッチング パラメータ (クロック位相 = 1、SPICLK = 出力、SPISIMO = 出力、SPISOMI = 入力) #GUID-E6A0140B-9416-425D-8E79-C66C78DF3527/T4362547-244 #GUID-E6A0140B-9416-425D-8E79-C66C78DF3527/T4362547-245 #GUID-E6A0140B-9416-425D-8E79-C66C78DF3527/T4362547-246
        3. 7.12.2.3 SPI ペリフェラル モードの I/O タイミング
          1. 7.12.2.3.1 SPI ペリフェラル モードのスイッチング パラメータ (SPICLK = 入力、SPISIMO = 入力、 SPISOMI = 出力) #GUID-E2D86041-CEF3-4EEB-A74A-C17A9547F543/T4362547-70 #GUID-E2D86041-CEF3-4EEB-A74A-C17A9547F543/T4362547-71 #GUID-E2D86041-CEF3-4EEB-A74A-C17A9547F543/T4362547-73
      3. 7.12.3  イーサネット スイッチ (RGMII/RMII/MII) ペリフェラル
        1. 7.12.3.1 RGMII/RMII/MII のタイミング条件
          1. 7.12.3.1.1  RGMII 送信クロックのスイッチング特性
          2. 7.12.3.1.2  RGMII の送信データおよび制御のスイッチング特性
          3. 7.12.3.1.3  RGMII 受信クロックのタイミング要件
          4. 7.12.3.1.4  RGMII 受信データおよび制御のタイミング要件
          5. 7.12.3.1.5  RMII 送信クロックのスイッチング特性
          6. 7.12.3.1.6  RMII の送信データおよび制御のスイッチング特性
          7. 7.12.3.1.7  RMII 受信クロックのタイミング要件
          8. 7.12.3.1.8  RMII 受信データおよび制御のタイミング要件
          9. 7.12.3.1.9  MII 送信のスイッチング特性
          10. 7.12.3.1.10 MII 受信のタイミング要件
          11. 7.12.3.1.11 MII 送信クロックのタイミング要件
          12. 7.12.3.1.12 MII 受信クロックのタイミング要件
          13. 7.12.3.1.13 MDIO インターフェイスのタイミング
      4. 7.12.4  LVDS/Aurora 計測および測定ペリフェラル
        1. 7.12.4.1 LVDS インターフェイスの構成
        2. 7.12.4.2 LVDS インターフェイスのタイミング
      5. 7.12.5  UART ペリフェラル
        1. 7.12.5.1 SCI のタイミング要件
      6. 7.12.6  I2C (Inter-Integrated Circuit Interface)
        1. 7.12.6.1 I2C のタイミング要件 #GUID-70BFADF8-F963-4E61-84ED-23FDE518F1A0/T4362547-185
      7. 7.12.7  CAN-FD (Controller Area Network - Flexible Data-rate)
        1. 7.12.7.1 CAN-FD TX ピンおよび RX ピンの動的特性
      8. 7.12.8  CSI2 レシーバ ペリフェラル
        1. 7.12.8.1 CSI2 のスイッチング特性
      9. 7.12.9  拡張パルス幅変調器 (ePWM)
      10. 7.12.10 汎用入出力 (General-Purpose Input/Output)
        1. 7.12.10.1 出力タイミングに対する負荷容量の変化によるスイッチング特性 (CL) #GUID-D645D302-151E-4A83-B5A0-36D93909E00A/T4362547-45 #GUID-D645D302-151E-4A83-B5A0-36D93909E00A/T4362547-50
    13. 7.13 エミュレーションおよびデバッグ
      1. 7.13.1 エミュレーションおよびデバッグの説明
      2. 7.13.2 JTAG インターフェイス
        1. 7.13.2.1 IEEE 1149.1 JTAG のタイミング要件
        2. 7.13.2.2 IEEE 1149.1 JTAG のスイッチング特性
      3. 7.13.3 ETM トレース インターフェイス
        1. 7.13.3.1 ETM TRACE のタイミング要件
        2. 7.13.3.2 ETM TRACE のスイッチング特性
  9. 詳細説明
    1. 8.1 概要
    2. 8.2 機能ブロック図
    3. 8.3 サブシステム
      1. 8.3.1 RF およびアナログ サブシステム
        1. 8.3.1.1 RF クロック サブシステム
        2. 8.3.1.2 送信サブシステム
        3. 8.3.1.3 受信サブシステム
        4. 8.3.1.4 プロセッサ サブシステム
      2. 8.3.2 車載インターフェイス
    4. 8.4 その他のサブシステム
      1. 8.4.1 ハードウェア アクセラレータ サブシステム
      2. 8.4.2 セキュリティ – ハードウェア セキュリティ モジュール
      3. 8.4.3 ユーザー アプリケーション向け ADC チャネル (サービス)
  10. 監視と診断
    1. 9.1 監視と診断のメカニズム
  11. 10アプリケーション、実装、およびレイアウト
    1. 10.1 アプリケーション情報
    2. 10.2 短距離、中距離、長距離のレーダー
    3. 10.3 リファレンス回路図
  12. 11デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 11.1 デバイスの命名規則
    2. 11.2 ツールとソフトウェア
    3. 11.3 ドキュメントのサポート
    4. 11.4 サポート・リソース
    5. 11.5 商標
    6. 11.6 静電気放電に関する注意事項
    7. 11.7 用語集
  13. 12改訂履歴
  14. 13メカニカル、パッケージ、および注文情報

電源仕様

表 7-1では、外部電源から本デバイスに供給すべき 4 系統の必須電源レールについて説明します。1.8V LVCMOS IO を使用する場合、VIOIN は 1.8V 電源から供給されるため、3.3V 電源レールは省略可能となり、必要な電源レールは 3 系統のみとなります。また、採用する電源トポロジによっては、RF 用 1.0V およびベースバンド、クロック、VCO 用の 1.8V 電源に対して、所定のリップル仕様を満たすために追加の電源フィルタ処理が必要となる場合があります。この追加のフィルタ処理により、これら 4 つの基本レールから、個別の電源回路が生成されます。

表 7-1 電源レールの特性:
電源電圧その電源から電力を供給されるデバイス ブロックデバイスの電源ネット
1.8Vシンセサイザおよび APLL の VCO、水晶発振器、IF アンプ段、ADC、CSI2、LVDS、LVCMOS I/O入力:VDDA_18VCO、VDDA_18CLK、VDDA_18PM、VDDA_18BB、VIOIN_18CSI、VIOIN_18LVDS、VIOIN_18
LDO 出力:VOUT_14SYNTH、VOUT_14APLL
1.0Vパワー アンプ、低ノイズ アンプ、ミキサ、LO 分配入力:VDDA_10RF2、VDDA_10RF1
3.3V (または、1.8V I/O モードの場合は 1.8V)LVCMOS IOVIOIN
1.2Vコア デジタルおよび SRAMVDD、VDD_SRAM、VNWA
1.7VOTP eFuse のプログラミング (セキュア デバイス用)VPP

1.0V および 1.8V の電源リップル仕様については、表 7-2 に記載されています。スプリアス レベルとリップル レベルには dB 単位での相関関係があり、たとえば電源リップルが 1dB 増加すると、スプリアス レベルもおおよそ 1dB 増加します。記載された値は、指定された周波数で印加された正弦波入力の rms レベルです。

表 7-2 リップル仕様
周波数 (kHz)スプリアス レベル dBc)RF レールVCO/IF レール
1V (µVRMS)1.8 V (uVRMS)
10-852210990
100-9581420
200-986730
500-1024450
1000-1053300
2000-105380
5000-105360
10000-105360
15000-105240
20000-105240

電源に関するガイドライン

デバイス向けの統合電源ソリューションとして、LP87745-Q1パワー マネジメント IC (PMIC) の使用が推奨されています。この低コストかつ省スペースのソリューションは、レーダー センサとその主要なペリフェラルへの電力供給用に設計されています。

LP87745-Q1PMIC を使用した場合に得られる利点の一覧:

  1. テキサス・インスツルメンツの評価ボードで検証済みのデバイス性能をフルに発揮
  2. AWR ノイズ/リップル性能仕様を満たすノイズ/リップル性能
    1. LP87745-Q1 は 17.6MHz の高いスイッチング周波数で動作し、中間周波(IF)帯域の外でスイッチングを行うため、スプリアスの影響を回避できます。また、LDO の使用を避けることで、システム全体の熱性能が向上し、リップルやスプリアスを抑えるための 2段 LC フィルタも不要になります。
    2. 放熱は RF 性能に影響を与えません