JAJSWU3 June 2025 LM25137-Q1
PRODUCTION DATA
LM25137-Q1 にはデジタルスペクトラム拡散機能があり、広い周波数範囲にわたってスイッチングレギュレータの EMI シグネチャを低減します。図 7-3 に示すように、DRSS 機能は、低周波数の三角波変調プロファイルと、高周波数のサイクル単位のランダム変調プロファイルを組み合わせたものです。低周波数変調は低い無線周波数帯域で性能を向上させ、高周波のランダム変調は高い無線周波数帯域で性能を向上させます。
スペクトラム拡散は、狭帯域信号を広帯域信号に変換し、エネルギーを複数の周波数にわたって拡散することで機能します。業界規格では周波数帯域ごとに異なる EMI レシーバ解像度の帯域幅 (RBW) 設定を要求しているため、RBW はスペクトラム拡散の性能に影響を及ぼします。DRSS は、低周波数の三角波変調と高周波数のサイクル単位ランダム変調プロファイルにより、それぞれ低 RBW および高 RBW での EMI 性能を同時に向上できます。DRSS により、伝導エミッションを CISPR 25 の低周波数帯域 (150kHz ~ 30MHz) で 10dBµV、高周波帯域 (30MHz ~ 108MHz) で 5dBµV に低減できます。PFM/SYNC に外部クロック信号を印加すると、DRSS が無効になります。CNFG から AGND への抵抗を使用して LM25137-Q1 を構成する場合は、表 7-1 を参照してください。
図 7-3 DRSS の実装| RCNFG | 1 次側/2 次側 | DRSS | 独立またはインターリーブ |
|---|---|---|---|
| 10kΩ | 1 次側 | ディセーブル | 個別 |
| 19.1kΩ | 1 次側 | ±5% | 個別 |
| 29.4kΩ | 1 次側 | ±10% | 個別 |
| 41.2kΩ | 1 次側 | ディセーブル | インターリーブ型 |
| 54.9kΩ | 1 次側 | ±5% | インターリーブ型 |
| 71.5kΩ | 1 次側 | ±10% | インターリーブ型 |
| 90.9kΩ | セカンダリ | 該当なし | インターリーブ型 |