JAJSM41E june   2021  – july 2023 TMP114

PRODUCTION DATA  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 概要
  5. 改訂履歴
  6. デバイスの比較
  7. ピン構成および機能
  8. 仕様
    1. 7.1 絶対最大定格
    2. 7.2 ESD 定格
    3. 7.3 推奨動作条件
    4. 7.4 熱に関する情報
    5. 7.5 電気的特性
    6. 7.6 I2C インターフェイスのタイミング
    7. 7.7 代表的特性
  9. 詳細説明
    1. 8.1 概要
    2. 8.2 機能ブロック図
    3. 8.3 機能説明
      1. 8.3.1 1.2V 互換のロジック入力
      2. 8.3.2 巡回冗長性検査 (CRC)
      3. 8.3.3 温度制限
      4. 8.3.4 スルーレート警告
      5. 8.3.5 NIST トレース可能性
    4. 8.4 デバイスの機能モード
      1. 8.4.1 連続変換モード
      2. 8.4.2 シャットダウン・モード
        1. 8.4.2.1 ワンショット温度変換
    5. 8.5 プログラミング
      1. 8.5.1 温度のデータ形式
      2. 8.5.2 I2C バスおよび SMBus インターフェイス
      3. 8.5.3 デバイス・アドレス
      4. 8.5.4 バス・トランザクション
        1. 8.5.4.1 自動インクリメント
        2. 8.5.4.2 書き込み
          1. 8.5.4.2.1 CRC が有効な書き込み
        3. 8.5.4.3 読み取り
          1. 8.5.4.3.1 CRC が有効な読み取り
        4. 8.5.4.4 ゼネラル・コール・リセット機能
        5. 8.5.4.5 タイムアウト機能
        6. 8.5.4.6 I3C MixedBus 上での共存
        7. 8.5.4.7 巡回冗長性検査の実装
    6. 8.6 レジスタ・マップ
  10. アプリケーションと実装
    1. 9.1 アプリケーション情報
    2. 9.2 I2C プルアップと電源が独立のアプリケーション
      1. 9.2.1 設計要件
      2. 9.2.2 詳細な設計手順
      3. 9.2.3 アプリケーション曲線
    3. 9.3 I2C プルアップと電源電圧が等しいアプリケーション
      1. 9.3.1 設計要件
      2. 9.3.2 詳細な設計手順
    4. 9.4 電源に関する推奨事項
    5. 9.5 レイアウト
      1. 9.5.1 レイアウトのガイドライン
      2. 9.5.2 レイアウト例
  11. 10デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 10.1 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    2. 10.2 サポート・リソース
    3. 10.3 商標
    4. 10.4 静電気放電に関する注意事項
    5. 10.5 用語集
  12. 11メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
  • YMT|4
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

I2C バスおよび SMBus インターフェイス

TMP114 には標準の双方向 I2C インターフェイスがあり、このデバイスのステータスを構成または読み取りするためにコントローラ・デバイスによって制御されます。I2C バスの各ターゲットには特定のデバイス・アドレスがあり、同じ I2C バスにある他のターゲット・デバイスと区別できます。多くのターゲット・デバイスでは、スタートアップ時にデバイスの動作を設定するための構成が必要です。これは通常、一意のレジスタ・アドレスを持つターゲットの内部レジスタ・マップにコントローラがアクセスするときに行われます。デバイスには 1 つまたは複数のレジスタがあり、データの保存、書き込み、読み取りが行われます。TMP114 には 50ns のグリッチ抑制フィルタが含まれているため、デバイスが I3C 混在バスで共存できます。TMP114 は、最高 1MHz の転送データ・レートをサポートしています。

物理的な I2C インターフェイスは、シリアル・クロック (SCL) ラインとシリアル・データ (SDA) ラインで構成されます。SDA ラインと SCL ラインの両方を、プルアップ抵抗経由で電源に接続する必要があります。プルアップ抵抗のサイズは、I2C ラインの容量と通信周波数によって決まります。詳細については、『I2C のプルアップ抵抗の計算』アプリケーション・レポートを参照してください。データ転送は、バスがアイドル状態のときのみ開始できます。STOP 条件の後に SDA ラインと SCL ラインの両方が High になると、バスはアイドルと見なされます (図 8-7 および 図 8-8 を参照)。

コントローラがターゲット・デバイスにアクセスするための、一般的な手順を以下に示します。

  1. コントローラがデータをターゲットに送信する場合:
    • コントローラのトランスミッタは START 条件を送信し、ターゲットのレシーバをアドレス指定します。
    • コントローラのトランスミッタは、ターゲットのレシーバに書き込むため必要なレジスタを送信します。
    • コントローラのトランスミッタは、ターゲットのレシーバにデータを送信します。
    • コントローラのトランスミッタは、STOP 条件で転送を終了します。
  2. コントローラがターゲットからデータを受信または読み取る場合:
    • コントローラのレシーバは START 条件を送信し、ターゲットのトランスミッタをアドレス指定します。
    • コントローラのレシーバは、ターゲットのトランスミッタから読み出すため必要なレジスタを送信します。
    • コントローラのレシーバは、ターゲットのトランスミッタからデータを受信します。
    • コントローラのレシーバは、STOP 条件で転送を終了します。
GUID-20200606-SS0I-PSHR-LTR6-GVPCZNW9PT9W-low.gif図 8-7 START 条件と STOP 条件の定義
GUID-20200606-SS0I-VK4C-HMNC-3T6ZLC5LM716-low.gif図 8-8 ビット転送