JAJSVW8A December 2024 – April 2025 ADC3664-SP
PRODUCTION DATA
ADC3664-SPは、2 線式モードでのみオプションの出力スクランブラ機能を備えています。スクランブラは、DSP 機能 (レジスタ 0x24 の D2) を有効にし、かつスクランブリング (レジスタ 0x22 の D6) を有効にすることで使用可能になります。有効にすると、各サンプルは 2 つの半分に分割されます。サンプル ストリームの各半分は個別にスクランブルされます。たとえば、サンプル ストリームが 18 ビットの解像度である場合、そのストリームは 2 つの部分に分割されます。1 つはビット D17〜D9、もう 1 つは D8〜D0 で構成されます。2 つの半分は独立したスクランブル ブロックに供給され、図 7-11に示すように、各スクランブラの各入力ビット (x[k]) は、前の 2 ビット(y[k-14] と y[k-15]) でXOR 処理されます。これは自己同期スクランブラであるため、スクランブラの起動状態は無視できます。
正しくデスクランブルするためには、サンプル ストリームの各半分を個別にデスクランブルする必要があります。その後、デスクランブルされたデータを用いて元のサンプルを再構成できます。レシーバ側では、受信したシリアル データ ストリームは、各受信ビット (y[k]) を 2 つ前のビット (y[k-14] および y[k-15]) と XOR 演算することでデスクランブルできます。
たとえば、2 線式 18 ビット モードでは、1 つのレーンが奇数ビット (D17、D15、D13 など) を、もう 1 つのレーンが偶数ビット (D16、D14、D12 など) を運びます。スクランブリングが有効な場合、ビット マッパーは、1 つのレーンがビット D9〜D17 を、もう 1 つのレーンが D0〜D8 を運ぶように設定する必要があります (それぞれのレーンでは、LSB から順に並ぶ必要があります)。18 ビットのサンプル ストリームをスクランブルするデータ フローの図の例を図 7-12に示します。ここで D17:D0 は D0~D8 と D9~D17 に分割され、それぞれのスクランブラに (LSB ファーストで) 入力されます。S0~S17 はスクランブル後の出力ビットです。