JAJU883E December   2020  – October 2025 DLPC900

 

  1.   1
  2.   はじめにお読みください
  3.   このガイドについて
  4.   商標
  5.   5
  6.   テキサス・インスツルメンツの関連資料
  7.   サポートが必要な場合
  8. 1DLP LightCrafter シングル DLPC900 EVM の概要
    1. 1.1 ようこそ
    2. 1.2 DLP LightCrafter シングル DLPC900 評価基板 (EVM) のハードウェア
    3. 1.3 評価基板
    4. 1.4 動作に必要なその他の品目
    5. 1.5 DLP LightCrafter シングル DLPC900 の接続
      1. 1.5.1 DLP LightCrafter シングル DLPC900 LED のイネーブルおよび PWM 出力
      2. 1.5.2 DLP LightCrafter シングル DLPC900 のトリガ入出力電圧セレクタ
    6. 1.6 DLP LightCrafter シングル DLPC900 EVM のフレックス ケーブル
    7. 1.7 DLP LightCrafter シングル DLPC900 EVM と DMD EVM アセンブリ
  9. 2クイック スタート
    1. 2.1 DLP LightCrafter シングル DLPC900 EVM の電源オン
    2. 2.2 単純なパターン シーケンスの作成
  10. 3DLP LightCrafter シングル DLPC900 EVM の操作
    1. 3.1  DLP LightCrafter シングル DLPC900 の制御ソフトウェア
    2. 3.2  PC ソフトウェア
    3. 3.3  システムの共通コントロール
      1. 3.3.1 動作モード
      2. 3.3.2 接続される DMD のタイプ
      3. 3.3.3 EVM の情報
      4. 3.3.4 供給状況
    4. 3.4  システムの設定
    5. 3.5  ビデオ・モード
      1. 3.5.1 ビデオのサポート
    6. 3.6  パターン モード
      1. 3.6.1 メニュー・バー
      2. 3.6.2 パターン オン ザ フライ モードでのパターン シーケンスの作成
      3. 3.6.3 保存済みパターン モードのパターン シーケンスの作成
      4. 3.6.4 LUT の編集機能によるパターン シーケンスの順序変更
        1. 3.6.4.1 LUT の編集機能を使用するときの入力トリガに関する特別な考慮事項
      5. 3.6.5 ビデオ パターン モードのパターン シーケンスの作成
      6. 3.6.6 DMD ブロック負荷によるパターン・シーケンスの作成
      7. 3.6.7 バターンの設定
    7. 3.7  パッチ ファイル
      1. 3.7.1 バッチ ファイルの実行
      2. 3.7.2 バックファイルの作成と保存
        1. 3.7.2.1 GUI でのバッチ ファイルの作成と保存
        2. 3.7.2.2 テキスト・エディタによるバッチ・ファイルの作成
      3. 3.7.3 バッチ ファイルのロード
      4. 3.7.4 ファームウェアへのバッチ ファイルの追加
    8. 3.8  ペリフェラル
      1. 3.8.1 ペリフェラル タブ
      2. 3.8.2 デバッグ タブ
    9. 3.9  ファームウェア
      1. 3.9.1 ファームウェアへのパターンの追加または削除
        1. 3.9.1.1 画像の削除
        2. 3.9.1.2 画像の追加
        3. 3.9.1.3 画像とバッチ ファイルの両方の追加
      2. 3.9.2 サポートされている別の DMD 用にファームウェアを再プログラムする
    10. 3.10 フラッシュ・デバイスのパラメータ
    11. 3.11 JTAG フラッシュ プログラミング
    12. 3.12 EDID のプログラミング
  11. 4コネクタ
    1. 4.1  入力トリガ コネクタ
    2. 4.2  出力トリガ コネクタ
    3. 4.3  DLPC900 UART
    4. 4.4  DLPC900 の I2C ポート 0
    5. 4.5  DLPC900 の I2C ポート 1
    6. 4.6  DLPC900 の I2C ポート 2
    7. 4.7  JTAG バウンダリ スキャン
    8. 4.8  GPIO と PWM
    9. 4.9  電源
    10. 4.10 外部パラレル ビデオ コネクタ
  12. 5電源要件
    1. 5.1 外部電源要件
  13. 6
    1. 6.1 警告ラベル
  14. 7改訂履歴

デバッグ タブ

図 3-21 に示すデバッグ機能が GUI5.3 で追加されました。

[Peripherals] パネルの横にある [Debug Tab] ボタンをクリックすると、図 3-21 が表示されます。

DLPC900 デバッグ タブ図 3-21 デバッグ タブ

[Enable Debug mode] チェックボックスを選択すると、[Debug] タブに示すデバッグ機能が有効になります。

  • [Destination ASIC] は、シングル コントローラ システムには適用されず、オプションはグレー表示のままです。
  • [Controller Memory Read/Write] ボックスを使うと、コントローラのメモリ アドレスの読み書きが可能です。

    シングル コントローラ システムでは、デフォルト (プライマリ) コントローラだけが存在するので、 [From] ボックスはグレー表示されます。

    注意: 定義されたアドレスに対してのみ、読み取りや書き込みを行います。未定義のアドレスの読み取りまたは書き込みは、予期しない動作を引き起こします。

    デバッグに役立つ 2 つの仮想インターフェイスがあります。たとえば、あるアドレスから読み出しや書き込みを行うと、他のメモリ領域が変化する可能性があります。インターフェイス 1 を使用したメモリへの書き込み結果を、インターフェイス 2 で追跡できます。

    シングル コントローラ システムでは、 [Secondary-Read Data] ボックスはグレー表示になっています。

    有効なメモリ アドレス範囲は次のとおりです。

    • 0x00000000~0x00003FFF
    • 0x11000000~0x11003FFF
    • 0x11005000~0x1100AFFF
    • 0x1100F000~0x110137FF
    • 0x11014000~0x110177FF
    • 0x11018000~0x110187FF
    • 0x11019000~0x110197FF
    • 0x11020000~0x11023A40
    • 0x11024000~0x11025FFF
    • 0x20000000~0x27FFFFFF
    • 0xA7000000~0xA7FFFFFF
    • 0xF7FEC000~0xFAFFFFFF
    • 0xFFFF0000~0xFFFFFFFF

  • [Debugging Trace] ボックスを使用すると、さまざまなデバッグ領域を有効にして、通常動作時に常に出力されるデバッグ メッセージ以外に、詳細なデバッグ情報を DLPC900 UART に報告できます。[Enable debug message] チェックボックスを選択すると、以下に示す個別マスクをそれぞれ有効または無効にできます。

    デバッグ マスク - 詳細説明:

    • システム情報 - システム初期化、メモリ割り当て、バッチ コマンド実行などのシステム機能に関するデバッグ メッセージの印刷をイネーブルにします。
    • データパス情報 - ビデオ入力、ITE、HDMI、DP 情報、システム状態遷移を処理するためのデータパス初期化など、データパスに関するデバッグ メッセージの印刷をイネーブルにします。
    • プロジェクタ制御情報 - USB および I2C コマンド ポート、コマンド メッセージ ハンドラ、コマンド処理の初期化など、プロジェクタ制御に関するデバッグ メッセージの印刷をイネーブルにします。
    • I2C ハンドラ - I2C 通信インターフェイスに関するデバッグ メッセージの印刷をイネーブルにします。
    • UART ハンドラ - UART 通信インターフェイスに関するデバッグ メッセージの印刷をイネーブルにします。
    • USB ハンドラ - USB 通信インターフェイスに関するデバッグ メッセージの印刷をイネーブルにします。
    • 常時印刷 (デフォルトはオン) - システム、電源投入、照明、メモリの初期化、状態遷移、アプリケーション層でのコマンド処理に関するデバッグ メッセージの印刷をイネーブルにします。
    • メールボックス メッセージ - アプリケーション メールボックス インターフェイスに関するデバッグ メッセージの印刷をイネーブルにします。
    • 環境情報 - 未使用
    • PTN 情報 - スプラッシュ イメージの FMT メモリへのロードまたは BMP パターンのロードに関するパターン情報デバッグ メッセージの印刷をイネーブルにします。
    • PTN デバッグ - シーケンス データベース、選択したシーケンスの情報、シーケンスのエンコードとデコード、パターン パラメータの設定などに関するパターン情報デバッグ メッセージの印刷をイネーブルにします。
    デバッグ メッセージが有効になっている場合、 [Get] を押すと、 現在有効になっているマスクが取得されます。必要とするマスクを選択した後、[Set] キーを押すと、 選択したマスクが有効になります。[Debug Mask] テキスト ボックスには、全体のマスク値が 16 進数で表示されます。この値を ファームウェア「電源オン時のデフォルト」セクションで使用して、電源オン時に必要なマスクを有効にしたファームウェアを構築できます。
    注: [Enable debug message] の選択を解除すると、常に印刷される項目を除くすべてのデバッグ出力がディセーブルになります。

    [Max String Length] - デバッグ メッセージに割り当てられた最大文字列サイズを読み取ります。

    [Currently Used] - デバッグ メッセージで現在使用されている文字列サイズを読み取ります。

  • [Memory Access Batch Files] ボックスを使用すると、高度なデバッグ時に TI が提供できる特別なバッチ ファイルを利用できます。

    [Record result] チェック ボックスをオンにすると、提供されたバッチファイルの実行結果を記録します。結果は、バッチ ファイルと同じディレクトリに記録されます。

    [Open memory access batch File] ボタンを使用して、提供されているメモリ アクセス バッチファイルに移動します。

    [Run memory access batch file] ボタンを使用して、[Open memory access batch File] で選択したバッチファイルを実行します。

  • 診断ウィンドウの設定

    [Enable] (有効) または [Disable] (無効) ボタンを選択して、診断ログウィンドウを表示または非表示にします。このオプションを有効にすると、図 3-22 に示すように、メイン GUI ウィンドウの下にコマンド ログ ウィンドウが表示され ます。

    DLPC900 診断ウィンドウ図 3-22 診断ウィンドウ

    以下に示すログを利用できます。

    • [Enable Projector Control Log] タブを選択します。DLPC900 に送信されたすべてのコマンドとトランザクションのステータスを記録します。DLPC900 の初回電源投入時のシステム初期化およびステータス コマンドを記録します。
    • [Enable Command Log] タブを選択します。コマンド名、コマンド ID、送受信されたメッセージ パケット、トランザクションのステータスなどの情報を記録します。
    • [Enable Periodic Status Log] を選択すると、[Projector Control] タブに定期ステータス ポーリング コマンドが表示されます。GUI から送信された DLPC900 のメイン、HW、システム ステータス クエリ コマンドを記録します。これは 120 秒間隔で発生します。これをイネーブルにすると、コマンドが送信されるたびにこれらのコマンドが記録されます。これにより、 GUI からの応答が遅くなります。

    プロジェクタ制御ログおよびコマンド ログでは、以下に示すオプションを使用できます。

    • [Select all] - コピーするために選択したログ タブのすべての内容を選択します。
    • [Copy] -選択したログ タブで現在選択されている項目をクリップボードにコピーします。ドラッグ クリックして、コピーしようとするログの必要部分を選択します。
    • [Clear All] - 選択したログ タブの現在のエントリをすべてクリアします。
    • [Save to File] - 現在選択されているログ タブのエントリをファイルに保存します。