JAJZ034E October 2022 – July 2025 TMS320F2800132 , TMS320F2800133 , TMS320F2800135 , TMS320F2800137
eQEP:インデックス中の方向変更時に位置カウンタが正しくリセットされません
0、A、B、C
PCRM = 0 構成を使用しているときに、インデックス入力がアクティブのときに方向変更が発生すると、位置カウンタ(QPOSCNT)が誤ってリセットされ、カウンタ値の予期しない変化が発生する可能性があります。その結果、 位置カウンタの期待値から最大 ±4 カウントが変化し、予期しないそれ以降のエラー フラグ設定が発生する可能性があります。
PCRM = 0 構成を使用しているとき、[つまり、インデックス イベント時の位置カウンタ リセット(QEPCTL[PCRM] = 00)]、順方向移動中にインデックス イベントが発生した場合、位置カウンタは次の eQEP クロックで 0 にリセットされます。リバース移動中にインデックス イベントが発生すると、次の eQEP クロックの QPOSMAX レジスタの値に位置カウンタがリセットされます。eQEP ペリフェラルは、QEPSTS レジスタの最初のインデックス マーカー(QEPSTS[FIMF])と最初のインデックス イベント マーカー(QEPSTS[FIDF])の発生を記録します。また、インデックス イベントのリセット操作に同じ相対直交遷移が使用されるように、最初のインデックス マーカーの直交エッジを記憶します。
インデックス パルスがアクティブの間に方向変更が発生した場合、モジュールは引き続き相対的な直交遷移を探して、位置カウンタのリセットを実行します。これにより、位置カウンタ値が予期せず変化します。
同時に方向を変更せずに次のインデックス イベントが発生すると、カウンタが正しくリセットされ、期待どおりに動作します。
インデックスがアクティブなときに方向が変更される可能性があり、結果として位置カウンタ値が変更されるとアプリケーションに影響を与える可能性がある場合は、PCRM=0 構成を使用しないでください。
アプリケーションに応じて位置カウンタのリセットを実行するその他のオプション(インデックス イベント初期化(IEI)など)には、この問題はありません。