JAJZ034E October 2022 – July 2025 TMS320F2800132 , TMS320F2800133 , TMS320F2800135 , TMS320F2800137
I2C:ターゲット トランスミッタ モード、標準モードの SDA タイミング制限
0、A、B、C
MCU に搭載された I2C 周辺装置はファース ト モード デバイスであり、スタンダードモードのホストで使用する場合、SCL (クロック) ラインをクロック ストレッチします。
スタンダード モード システムで使用されるファースト モード デバイスについては、I2C 仕様に SCL ラインを解放する前に、tSU:DAT (データセット アップ時間) + tr (max) (立ち上がり時間) を満たすという要件があります。NXP セミコンダクタ I2 C バス仕様およびユーザー マニュアル (UM10204) の「標準、高速、および高速モード プラス I2C バス デバイスの SDA および SCL バスラインの特性」表の脚注 4 を参照してください。
ただし、C2000 I2C クロックは、上記のシナリオでは、SCLラインを 6 * fmod クロック (C2000 の I2C クロック レート) の固定値だけストレッチします。C2000™マイクロ コントローラがスタンダード モードのホストとともにターゲット トランスミッタとして動作しているとき、SDA の tr が長すぎると、データ (SDA) の準備が完了する前に、C2000 によってクロックライン (SCL) が解放される可能性があります。
NXP セミコンダクタ I2C バス仕様とユーザーマニュアル (UM10204) の「プルアップ抵抗のサイズ設定」セクションでは、式 1 に示されている立ち上がり時間 (tr) とバス容量 (Cb) に基づいて、適切な PU 抵抗 (Rp) の選択について詳細に説明しています。
| fmod クロック (MHz) | fmod 期間 (ns) | C2000 I2C からの SCL クロックス トレッチ遅延 (ns):(6 * fmod クロック) | データ セットアップ時間 (ns):tSU:DAT (標準モード) | SDA データの立ち上がり時間の要件 (ns):t r |
|---|---|---|---|---|
| 7 | 142.9 | 857 | 250 | 607 |
| 8 | 125 | 750 | 500 | |
| 9 | 111 | 666 | 416 | |
| 10 | 100 | 600 | 350 | |
| 11 | 90.9 | 545 | 295 | |
| 12 | 83.3 | 500 | 250 |
| fmod クロック (MHz) | SDA データの立ち上がり時間の要件 (ns):t r | Rp (kΩ) Cb = 100pF の場合 |
Rp (kΩ) Cb = 200pF の場合 |
Rp (kΩ) Cb = 300pF の場合 |
Rp (kΩ) Cb = 400pF の場合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 7 | 607 | 7.1 | 3.5 | 2.3 | 1.7 |
| 8 | 500 | 5.9 | 2.9 | 1.9 | 1.4 |
| 9 | 416 | 4.9 | 2.4 | 1.6 | 1.2 |
| 10 | 350 | 4.1 | 2.0 | 1.3 | 1.0 |
| 11 | 295 | 3.4 | 1.7 | 1.1 | 0.8 |
| 12 | 250 | 2.9 | 1.4 | 0.9 | 0.7 |