JAJSX86 September 2025 TCAN6062-Q1 , TCAN6062V-Q1
ADVANCE INFORMATION
CAN ドライバーがアクティブな唯一のモードである通常モードでは、TXD DTO 回路は、TXD がタイムアウト期間 tTXD_DTO よりも長くドミナントに保持されるハードウェアまたはソフトウェアの障害が発生した場合に、ローカル ノードがネットワーク通信をブロックすることを防ぎます。TXD DTO 回路は、TXD の立ち下がりエッジでトリガされます。回路のタイムアウト期間 tTXD_DTOよりも前に立ち上がりエッジが確認されない場合、CAN ドライバはディセーブルになります。これにより、ネットワーク上の他のノード間の通信のためにバスが解放されます。TXD ピンにリセッシブ信号が検出されると、CAN ドライバが再度アクティブになり、ドミナントタイムアウトがクリアされます。レシーバはアクティブに維持され、VCC /2 にバイアスされ、RXD 出力は TXD DTO フォルト中の CAN バスのアクティビティを反映します。
TXD DTO 回路で許容される最小ドミナント TXD タイムにより、デバイスの可能な最小送信データ レートが制限されます。CAN プロトコルでは、最悪の場合、(TXD 上で) 最大 11 個の連続したドミナント ビットを許容しています。この場合、5 個の連続したドミナント ビットの直後にエラー フレームが発生します。最小送信データレートは 式 1 を使用して計算できます。
図 7-13 TXD ドミナントタイムアウトのタイミング図の例