JAJSX86 September 2025 TCAN6062-Q1 , TCAN6062V-Q1
ADVANCE INFORMATION
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
CAN バスの動作時には、複数の論理状態があります。SIC モードの 2 つの状態は「リセッシブ」と「ドミナント」です。図 7-4 を参照してください。ドミナント バス状態は、バスが VDIFF ≥ +1.5V で差動駆動される場合で、TXD ピンと RXD ピンは論理 Low になります。リセッシブ バス状態は、バスがレシーバの高抵抗の内部入力抵抗 (RIN) を介して VCC/2 にバイアスされる場合で、TXD ピンと RXD ピンは論理 High になります。アービトレーションの期間は、ドミナント状態がリセッシブ状態を上書きします。調停の際には、複数の CAN ノードが同時にドミナントビットを送信している可能性があり、この場合、バスの差動電圧は単一ドライバの差動電圧よりも大きくなります。
TCAN6062-Q1 トランシーバには、低消費電力のスタンバイ (STB) モードが実装されており、バスのピンがレシーバの高抵抗の内部抵抗を介してグランドに弱くバイアスされる第 3 のバス状態が可能になります。図 7-4 と 図 7-6 を参照してください。
FAST モードでは、CAN バスに「level_0 」と「level_1」の 2 つの追加論理状態があります。図 7-5 を参照してください。図 7-10 に示されているように、level_0 バス状態は、バスが +1.5V ≥ VDIFF ≥ +0.6V で差動駆動される場合に発生します。これは、RXD ピンのロジック Low と TXD の Low デューティ サイクルに対応します。図 7-11 に示されているように、level_1 バス状態は、バスが –0.6V ≥ VDIFF ≥ –1.5V で差動駆動される場合に発生します。これは、RXD ピンのロジック High と RXD の High デューティ サイクルに対応します。
