JAJSMA0B July 2020 – May 2025 LM63610-Q1
PRODUCTION DATA
LM63610-Q1 には拡散スペクトラム クロック ディザリング機能が搭載されています。この機能は、疑似ランダム パターンを使用して、内部クロック周波数をディザリングします。このパターンは 0.98Hz のレートで繰り返され、変調の深さは ±5% です。
スペクトラム拡散の目的は、一定の周波数で動作する代わりに、特定の周波数のピーク放射をより広い範囲の周波数に拡散することで、ピーク放射を除去することです。LM63610-Q1 デバイスが含まれるほとんどのシステムでは、スイッチング周波数の最初の数個の高調波からの低い周波数の伝導エミッションは、簡単にフィルタで除去できます。設計でより難しいことは、FM 帯域に妨害を与えるより高い高調波での放射の低減です。これらの高調波はしばしば、スイッチ ノードの周囲の電界によって環境と結合します。FM 帯域にわたってエネルギーを滑らかに拡散でき、しかもデバイスのスイッチング周波数未満の分数調波放射を制限するのに十分な小ささである ±5% の周波数拡散を LM63610-Q1 デバイスは採用しています。