JAJSMA0B July 2020 – May 2025 LM63610-Q1
PRODUCTION DATA
LM63610-Q1 デバイスの RESET フラグ機能 (RESET 出力ピン) を使用すると、出力電圧が規定範囲外になったときにシステム マイクロプロセッサをリセットできます。通常の起動中だけでなく、フォルト条件 (電流制限、サーマル シャットダウンなど) の際も、このオープン ドレイン出力は Low になります。グリッチ フィルタは、出力電圧の短時間の変動 (ラインおよび負荷過渡時など) に対するフラグの誤動作を防止します。tdg よりも短い出力電圧変動では、RESET フラグは立ちません。FB 電圧がレギュレーション値に戻ると、trise-delay の遅延の後に RESET フラグが high になります。図 7-3 および 図 7-4 に、RESET 動作を分かりやすく図示します。
RESET 出力はオープン ドレインの NMOS で構成されており、外付けプルアップ抵抗を適切なロジック電源へ接続する必要があります。パワー グッド出力は、必要に応じて適切な抵抗を介して VCC または VOUT にプルアップすることもできます。10kΩ から 100kΩ までの範囲のプルアップ抵抗の値が妥当です。この機能が不要な場合は、RESET ピンをフローティングのままにすることができます。EN が Low にプルされると、フラグ出力も Low に強制されます。EN が low の場合、入力電圧が 1.2V 以上 (標準値) である限り、RESET は有効です。RESET フラグ ピンへ流れ込む電流は、5mA DC に制限します。最大電流は、デバイスがイネーブルのときは約 50mA、デバイスがディセーブルのときは約 65mA に内部的に制限されます。内部電流制限により、この出力に接続されているフィルタ コンデンサの放電時に発生する可能性のある過渡電流からデバイスが保護されます。
図 7-4 RESET のタイミング動作