JAJSMA0B July   2020  – May 2025 LM63610-Q1

PRODUCTION DATA  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 説明
  5. デバイス比較表
  6. ピン構成および機能
  7. 仕様
    1. 6.1 絶対最大定格
    2. 6.2 ESD 定格
    3. 6.3 推奨動作条件
    4. 6.4 熱に関する情報
    5. 6.5 電気的特性
    6. 6.6 タイミング要件
    7. 6.7 スイッチング特性
    8. 6.8 システム特性
    9. 6.9 代表的特性
  8. 詳細説明
    1. 7.1 概要
    2. 7.2 機能ブロック図
    3. 7.3 機能説明
      1. 7.3.1 同期/モード選択
      2. 7.3.2 出力電圧の選択
      3. 7.3.3 スイッチング周波数の選択
        1. 7.3.3.1 スペクトラム拡散オプション
      4. 7.3.4 イネーブルおよびスタートアップ
      5. 7.3.5 RESET フラグ出力
      6. 7.3.6 低電圧誤動作防止、サーマル シャットダウン、出力放電
    4. 7.4 デバイスの機能モード
      1. 7.4.1 概要
      2. 7.4.2 軽負荷動作
        1. 7.4.2.1 SYNC/FPWM 動作
      3. 7.4.3 ドロップアウト動作
      4. 7.4.4 最小オン時間動作
      5. 7.4.5 電流制限と短絡動作
  9. アプリケーションと実装
    1. 8.1 アプリケーション情報
    2. 8.2 代表的なアプリケーション
      1. 8.2.1 設計要件
      2. 8.2.2 詳細な設計手順
        1. 8.2.2.1 スイッチング周波数の選択
        2. 8.2.2.2 出力電圧の設定
          1. 8.2.2.2.1 CFF の選択
        3. 8.2.2.3 インダクタの選択
        4. 8.2.2.4 出力コンデンサの選択
        5. 8.2.2.5 入力コンデンサの選択
        6. 8.2.2.6 CBOOT
        7. 8.2.2.7 VCC
        8. 8.2.2.8 外部 UVLO
        9. 8.2.2.9 最大周囲温度
      3. 8.2.3 アプリケーション曲線
      4. 8.2.4 EMI 性能曲線
    3. 8.3 設計のベスト プラクティス
    4. 8.4 電源に関する推奨事項
    5. 8.5 レイアウト
      1. 8.5.1 レイアウトのガイドライン
        1. 8.5.1.1 グランドと熱に関する考慮事項
      2. 8.5.2 レイアウト例
  10. デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 9.1 ドキュメントのサポート
      1. 9.1.1 関連資料
    2. 9.2 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    3. 9.3 サポート・リソース
    4. 9.4 商標
    5. 9.5 静電気放電に関する注意事項
    6. 9.6 用語集
  11. 10改訂履歴
  12. 11メカニカル、パッケージ、および注文情報

RESET フラグ出力

LM63610-Q1 デバイスの RESET フラグ機能 (RESET 出力ピン) を使用すると、出力電圧が規定範囲外になったときにシステム マイクロプロセッサをリセットできます。通常の起動中だけでなく、フォルト条件 (電流制限、サーマル シャットダウンなど) の際も、‌このオープン ドレイン出力は Low になります。グリッチ フィルタは、出力電圧の短時間の変動 (ラインおよび負荷過渡時など) に対するフラグの誤動作を防止します。tdg よりも短い出力電圧変動では、RESET フラグは立ちません。FB 電圧がレギュレーション値に戻ると、trise-delay の遅延の後に RESET フラグが high になります。図 7-3 および 図 7-4 に、RESET 動作を分かりやすく図示します。

RESET 出力はオープン ドレインの NMOS で構成されており、外付けプルアップ抵抗を適切なロジック電源へ接続する必要があります。パワー グッド出力は、必要に応じて適切な抵抗を介して VCC または VOUT にプルアップすることもできます。10kΩ から 100kΩ までの範囲のプルアップ抵抗の値が妥当です。この機能が不要な場合は、RESET ピンをフローティングのままにすることができます。EN が Low にプルされると、フラグ出力も Low に強制されます。EN が low の場合、入力電圧が 1.2V 以上 (標準値) である限り、RESET は有効です。RESET フラグ ピンへ流れ込む電流は、5mA DC に制限します。最大電流は、デバイスがイネーブルのときは約 50mA、デバイスがディセーブルのときは約 65mA に内部的に制限されます。内部電流制限により、この出力に接続されているフィルタ コンデンサの放電時に発生する可能性のある過渡電流からデバイスが保護されます。

LM63610-Q1 静的 RESET 動作図 7-3 静的 RESET 動作
LM63610-Q1 RESET のタイミング動作図 7-4 RESET のタイミング動作