JAJSVT6 データシート

JAJSVT6A December 2024 – August 2025 LM51770 , LM517701

PRODUCTION DATA

昇圧モードでは、出力コンデンサに高リップル電流が流れます。出力コンデンサの RMS リップル電流は、式 26 で求められます。最小 V_IN は最大コンデンサ電流に対応します。

式 26.

I_{COUT (RMS)} = I_{OUT} \times \sqrt{\frac{V_{OUT}}{V_{IN}} - 1}

この例では、最大出力リップル RMS 電流は I_COUT(RMS) = 10.3A です。2mΩ 出力コンデンサの ESR により、出力リップル電圧は以下の式で求められる 42.6mV になります。

式 27.

∆ V_{RIPPLE (ESR)} = \frac{I_{OUT} \times V_{OUT}}{V_{IN (MIN)}} \times ESR

130µF の出力コンデンサでは、以下の式で示されるように、96mV の容量性リップル電圧が発生します。

式 28.

∆ V_{RIPPLE (COUT)} = \frac{I_{OUT} \times (1 - \frac{V_{IN (MIN)}}{V_{OUT}})}{C_{OUT}^{} \times f_{SW}}

通常、低い ESR と高いリップル電流能力を得るには、セラミックコンデンサとバルクコンデンサを組み合わせて使用する必要があります。図 9-1 の完全な回路図は、一般的なアプリケーションにおける C_OUT の適切な出発点を示しています。