JAJSON9A May   2022  – December 2025 DP83TC813R-Q1 , DP83TC813S-Q1

PRODUCTION DATA  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 説明
  5. デバイス比較表
  6. ピン構成および機能
  7. 仕様
    1. 6.1 絶対最大定格
    2. 6.2 ESD 定格
    3. 6.3 推奨動作条件
    4. 6.4 熱に関する情報
    5. 6.5 電気的特性
    6. 6.6 タイミング要件
    7. 6.7 タイミング図
    8. 6.8 代表的特性
  8. 詳細説明
    1. 7.1 概要
    2. 7.2 機能ブロック図
    3. 7.3 機能説明
      1. 7.3.1 診断ツール キット
        1. 7.3.1.1 信号品質インジケータ
        2. 7.3.1.2 静電気放電 (ESD) 検出
        3. 7.3.1.3 時間領域反射計測
        4. 7.3.1.4 電圧検出
        5. 7.3.1.5 BIST およびループバック モード
          1. 7.3.1.5.1 データ ジェネレータおよびチェッカ
          2. 7.3.1.5.2 xMII ループバック
          3. 7.3.1.5.3 PCS のループバック
          4. 7.3.1.5.4 デジタル ループバック
          5. 7.3.1.5.5 アナログ ループバック
          6. 7.3.1.5.6 リバース ループバック
      2. 7.3.2 準拠性テスト モード
        1. 7.3.2.1 テスト モード 1
        2. 7.3.2.2 テスト モード 2
        3. 7.3.2.3 テスト モード 4
        4. 7.3.2.4 テスト モード 5
    4. 7.4 デバイスの機能モード
      1. 7.4.1  パワーダウン
      2. 7.4.2  リセット
      3. 7.4.3  スタンバイ
      4. 7.4.4  通常
      5. 7.4.5  スリープ確認
      6. 7.4.6  スリープ要求
      7. 7.4.7  スリープ失敗
      8. 7.4.8  スリープ
      9. 7.4.9  ウェークアップ
      10. 7.4.10 TC10 システム例
      11. 7.4.11 MDI (Media Dependent Interface)
        1. 7.4.11.1 100BASE-T1 リーダーおよび 100BASE-T1 フォロワ構成
        2. 7.4.11.2 自動極性検出および訂正
        3. 7.4.11.3 ジャバー検出
        4. 7.4.11.4 インターリーブ検出
      12. 7.4.12 MAC インターフェイス
        1. 7.4.12.1 メディア独立インターフェイス
        2. 7.4.12.2 簡易メディア独立インターフェイス
        3. 7.4.12.3 RGMII (Reduced Gigabit Media Independent Interface)
        4. 7.4.12.4 SGMII (Serial Gigabit Media Independent Interface)
      13. 7.4.13 シリアル マネージメント インターフェイス
        1. 7.4.13.1 ダイレクト レジスタ アクセス
        2. 7.4.13.2 拡張レジスタ スペース アクセス
        3. 7.4.13.3 書き込み動作 (ポスト インクリメントなし)
        4. 7.4.13.4 読み出し動作 (ポスト インクリメントなし)
        5. 7.4.13.5 書き込み動作 (ポスト インクリメントあり)
        6. 7.4.13.6 読み出し動作 (ポスト インクリメントあり)
    5. 7.5 プログラミング
      1. 7.5.1 ストラップ構成
      2. 7.5.2 LED の構成
      3. 7.5.3 PHY アドレスの設定
  9. レジスタ マップ
    1. 8.1 レジスタ アクセスの概要
    2. 8.2 DP83TC813 のレジスタ
  10. アプリケーションと実装
    1. 9.1 アプリケーション情報
    2. 9.2 代表的なアプリケーション
      1. 9.2.1 設計要件
        1. 9.2.1.1 物理メディアの接続
          1. 9.2.1.1.1 コモン モード チョークに関する推奨事項
      2. 9.2.2 詳細な設計手順
      3. 9.2.3 アプリケーション曲線
    3. 9.3 電源に関する推奨事項
    4. 9.4 レイアウト
      1. 9.4.1 レイアウトのガイドライン
        1. 9.4.1.1 信号トレース
        2. 9.4.1.2 復帰パス
        3. 9.4.1.3 金属注入
        4. 9.4.1.4 PCB 層スタッキング
      2. 9.4.2 レイアウト例
  11. 10デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 10.1 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    2. 10.2 サポート・リソース
    3. 10.3 コミュニティ リソース
    4. 10.4 商標
    5. 10.5 静電気放電に関する注意事項
    6. 10.6 用語集
  12. 11改訂履歴
  13. 12メカニカル、パッケージ、および注文情報

シリアル マネージメント インターフェイス

シリアル マネージメント インターフェイス (SMI) は、ステータス情報および設定のための DP83TC813S-Q1 内部レジスタ空間へのアクセスを提供します。SMI フレームおよびベース レジスタは、IEEE 802.3 22 項に準拠しています。実装されているレジスタ セットは、IEEE 802.3 に必要なレジスタと、DP83TC813S-Q1 の可視性と制御性を高めるためのその他のレジスタで構成されています。さらに、DP83TC813S-Q1 には、IEEE 802.3bw で定義されている 45 項に追加された制御およびステータスレジスタが含まれています。45 項のレジスタ フィールドへのアクセスは、22 項のアクセスを使用して行われます。

SMI には、管理クロック (MDC) と、管理入力および出力データ ピン (MDIO) が含まれます。MDC は、ステーション (STA) とも呼ばれる外部管理エンティティから供給され、最大 24MHz クロック レートで実行できます。MDC は連続的である必要はなく、バスがアイドル状態の場合、外部管理エンティティがオフにすることもできます。

MDIO の信号は外部管理エンティティと PHY から供給されます。MDIO ピンのデータは、MDC の立ち上がりエッジでラッチされます。MDIO ピンにはプルアップ抵抗 (2.2KΩ) が必要であり、それによってアイドル時およびターンアラウンド時に MDIO は High にプルされます。

最大 9 つの DP83TC813S-Q1 PHY が共通の SMI バスを共有できます。PHY を区別するため、4 ビット アドレスを使います。電源投入時のリセット中、DP83TC813S-Q1 は、PHYAD[3:0] 構成ピンをラッチしてアドレスを決定します。

管理エンティティは、電源投入時のリセットの後の最初のサイクルで SMI トランザクションを開始してはなりません。有効な動作を維持するため、ハード リセットがデアサートされた後、少なくとも 1 MDC サイクルの間、SMI バスは非アクティブのままである必要があります。通常の MDIO トランザクションでは、管理フレームのレジスタ アドレス フィールドからレジスタ アドレスが直接取り込まれるため、32 の 16 ビット レジスタ (IEEE 802.3 で定義されたレジスタとベンダ固有のレジスタを含む) に直接アクセスできます。データ フィールドは、読み出しと書き込みの両方に使用されます。スタート コードは <01> パターンで示されます。このパターンにより、MDIO ラインはデフォルトのアイドル ライン状態から必ず遷移します。ターンアラウンドは、レジスタ アドレス フィールドとデータ フィールドの間に挿入されたアイドル ビット期間として定義されます。読み出しトランザクション中の競合を避けるため、ターンアラウンドの先頭ビットの間、デバイスは MDIO 信号をアクティブに駆動できません。アドレス指定された DP83TC813S-Q1 は、2 番目のビットのターンアラウンドの間 MDIO を 0 で駆動し、その後に必要なデータを送信します。

書き込みトランザクションの場合、ステーション管理エンティティはアドレス指定された DP83TC813S-Q1 にデータを書き込みます。そのため、MDIO ターンアラウンドは不要です。ターンアラウンド期間には、管理エンティティによって <10> が挿入されます。

表 7-16 SMI プロトコルの構成
SMI プロトコル<アイドル> <スタート> <オペ コード> <デバイス アドレス> <レジスタ アドレス> <ターンアラウンド> <データ> <アイドル>
読み出し動作<アイドル><01><10><AAAAA><RRRRR><Z0><XXXX XXXX XXXX XXXX><アイドル>
書き込み動作<アイドル><01><01><AAAAA><RRRRR><10><XXXX XXXX XXXX XXXX><アイドル>