JAJSQP4A February 2024 – November 2025 ADS1288
PRODUCTION DATA
線形位相フィルタは、入力から出力までの遅延がすべての入力周波数にわたって一定である (すなわち、一定の群遅延) 独自の特性を持っています。一定遅延特性は入力信号の性質 (インパルスまたはスイープ トーン) に依存しないため、位相は周波数全体で線形であるため、マルチトーン信号を解析する際に重要なことがあります。ただし、図 7-17に示すように、線形位相フィルタでは、最小位相よりもグループ遅延は長くなります。線形フィルタと最小フィルタのどちらの場合でも、ステップ入力の変化が発生してから 62 回の変換後 に、完全に安定したデータが得られます。
図 7-17 FIR ステップ応答