JAJSQP4A February 2024 – November 2025 ADS1288
PRODUCTION DATA
デジタル フィルタの最初のセクションは、可変デシメーションの 5 次シンク フィルタ (sinx/x) です。変調器のデータは、サンプル レート コンバータを通り、標準レート fMOD = fCLK / 4 = 1.024MHz でシンクフィルタに渡されます。sinc フィルタは、FIR フィルタのデータの一部フィルタリングを行い、最終的な周波数応答を生成します。sinc フィルタ出力データは、最終的な周波数応答を形成するために後処理フィルタとともに使用することを意図しています。
sinc フィルタのデシメーション比と結果として生じる出力データレートを 表 7-3に示します。sinc フィルタのデータ レートは、CONFIG0 レジスタの DR[2:0] ビットによって設定されます。
| DR[2:0] ビット | SINC デシメーション比 (N) | データ レート (SPS) |
|---|---|---|
| 000 | 256 | 4,000 |
| 001 | 128 | 8,000 |
| 010 | 64 | 16,000 |
| 011 | 32 | 32,000 |
| 100 | 16 | 64,000 |
sinc フィルタの Z 領域伝達関数を、式 2に示します。
ここで
sinc フィルタの周波数ドメイン伝達関数を、式 3に示します。
ここで
sinc フィルタの周波数応答には、出力データ レートとその倍数でノッチ (またはゼロ) が発生します。これらの周波数では、フィルタのゲインはゼロになります。sinc フィルタの広帯域周波数応答を 図 7-11に示し、図 7-12に –3dB 応答を示します。
図 7-11 Sinc
フィルタの周波数応答
図 7-12 Sinc フィルタの –3dB
応答fDATA = 32kSPS での sinc フィルタの周波数応答を図 7-13に示します。1kHz および高調波のトーンは、アイドルトーンを抑制するために変調器入力にディザリングを追加した結果です。デザリング信号の周波数は、表 7-4に示されている合成デジメーション比で fMOD を割った値です2kHz でのノイズ フロアの上昇は、変調器のノイズ成形によるものです。sinc フィルタのデシメーション N = 32 (データ レート = 32kSPS) の場合、外部ポスト フィルタを使用したときの有効帯域幅は 500Hz です。
sinc フィルタのデータは、データ スケーリング、クリップ処理、ユーザ キャリブレーション ステージを通過しないため、FIR フィルタ データの場合とは異なるスケーリングになります。sinc フィルタのデータ スケーリングの詳細については、変換データの形式 セクションを参照してください。