JAJSL46A August 2022 – December 2022 DRV8452
PRODUCTION DATA
コントローラがステップ・パルスを送信せず、モーターが同じ位置を保持しているとき、DRV8452 は静止電力節約モードで動作するように構成できます。EN_STSL ビットに「1b」を書き込むことでこのモードをイネーブルにすると、コイル電流を実行電流から保持電流まで下げることにより、システムの消費電力を低減できます。
最後のステップ・パルスの後、デバイスは TSTSL_DLY レジスタによってプログラムされた時間を待機します。その後、図 7-30 に記載されているように、TSTSL_FALL レジスタによってプログラムされた期間にわたって、コイル電流は実行電流から保持電流まで降下します。デバイスが静止電力節約モードであることを示して、STSL フラグが立ちます。次のステップ・パルスが検出されると、コイル電流は直ちに上昇して実行電流になります。TSTSL_FALL および TSTSL_DLY で使用できるオプションについては、表 7-27 を参照してください。
Topic Link Label7.3.8 に記載されているように、実行電流は TRQ_DAC レジスタによってプログラムされ、保持電流は ISTSL レジスタによってプログラムされます。
パラメータ | 概要 |
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TSTSL_FALL[3:0] | TSTSL_DLY 時間の経過後に、電流が TRQ_DAC から ISTSL まで減少するのにかかる時間を制御します。TSTSL_FALL ごとに、電流が ISTSL に達するまで TRQ_DAC は 1b ずつ低下します。合計立ち下がり時間=(TRQ_DAC - ISTSL) * 各電流ステップの立ち下がり時間。
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TSTSL_DLY[5:0] | 最後の STEP パルスから静止電力節約モードの起動までの遅延を制御します。
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デバイスが静止電力節約モード中に ISTSL を変更する必要がある場合は、最初に EN_STSL ビットを 1b から 0b に切り替え、次に 1b に戻します。
自動トルクがイネーブルの場合は、ISTSL を ATQ_TRQ_MAX と ATQ_TRQ_MIN の間でプログラムします。