JAJU941B August 2024 – May 2025 DRV8162 , INA241A , ISOM8710
C 相の電流検出には、±50mV のリニア入力電圧範囲を持つ機能的アイソレーション付きモジュレータ AMC0106M05 (U4) と、300μΩ・8W のシャント抵抗が使用されています。300μΩ の分流値により線形入力範囲は ±167A に決定されます。AMC0106M05 の入力クリッピング範囲は ±64mV であるため、最大電流範囲は ±213A となります。160A における分流の消費電力は 7.68W です。
ここに示すアプリケーション回路は、データシートの推奨パターンに従っています。ハイサイド電源では、ブートストラップ回路の 2 チャネルを選択できます。1 つのチャネルは C 相のゲートドライバのブートストラップ電圧 BS_AMC から R14、R15、R16 を経由して ZD1 によって5.1V をクランプします。もう 1 つのチャネルは、R20、D1、C11、ZD2、R12、R13、R17 によるスタンドアロンブートストラップ回路から供給されます。デフォルトでは、R20 は実装されず、スタンドアロンブートストラップ回路はアクティブではありません。
AMC0106M05 の用途および性能の詳細については、『48V ロボット/サーボドライブ向け、高分解能、小型フォームファクタの位相電流検出』アプリケーショノートにあるテスト結果も参照してください。
さらに設計上のヒントについては、『モータードライブにおける絶縁型デルタシグマ変調器による信号整合性の向上』および『絶縁型変調器の MCUデジタルインターフェースにおけるクロックエッジ遅延補償』アプリケーションノートもご参照ください。