JAJA798 October 2024 TLV702 , TLV703 , TLV755P , TPS74401 , TPS7A13 , TPS7A14 , TPS7A20 , TPS7A21 , TPS7A49 , TPS7A52 , TPS7A53 , TPS7A53B , TPS7A54 , TPS7A57 , TPS7A74 , TPS7A83A , TPS7A84A , TPS7A85A , TPS7A91 , TPS7A92 , TPS7A94 , TPS7A96 , TPS7H1111-SP
LDO レギュレータのターンオン時間 (tON) は、遅延時間 (tD) と立ち上がり時間 (tR) の合計です (式 1 および 図 1-1 参照)。遅延時間は、外部の刺激に対応して出力電圧が増加する可能性の発生した時点から、出力電圧が実際に増加し始めるまでの固定時間遅延として定義されます。LDO レギュレータにイネーブル ピンがある場合、通常は、LDO レギュレータをオンにするようにイネーブル電圧が変化したときに、外部からの刺激が発生します。この動作では、入力電圧がすでに LDO レギュレータの入力に印加されていることを想定しています。EN ピンを使用しない LDO レギュレータの場合、入力電圧が外部の刺激として機能します。
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A. 最小 VOUT レギュレーション
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式 1.
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LDO レギュレータの遅延時間は、通常、立ち上がり時間と比べて短いものです。遅延時間は、デバイスが、どれだけ迅速に内部回路に電圧を供給して出力電圧を上昇させ始めるかによって生じます。デバイスがイネーブルになった後、外部回路は遅延時間にほとんど影響を与えないので、LDO レギュレータのデータ シートによって、遅延時間の最適な予測値を知ることができます。立ち上がり時間は、出力電圧を 0V から最小レギュレーションまで増加させる時間です。アプリケーションごとに個別のレギュレーションが必要とされるので、最小レギュレーション点はアプリケーションによって異なります。たとえば、ある設計では ±3% の誤差が許容され、別の設計では ±5% の誤差が許容されている場合もあります。したがって、許容誤差要件が大きい設計ではターンオン時間が短くなります。