JAJA851L December   2015  – April 2025 CC1310 , CC1350 , CC2620 , CC2630 , CC2640 , CC2640R2F , CC2640R2F-Q1 , CC2642R-Q1 , CC2650 , CC2662R-Q1

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   商標
  4. 発振器および水晶振動子の基本
    1. 1.1 発振器の動作
    2. 1.2 水晶振動子の電気的モデル
      1. 1.2.1 発振の周波数
      2. 1.2.2 等価直列抵抗
      3. 1.2.3 励振レベル
      4. 1.2.4 引き上げ
    3. 1.3 負性抵抗
    4. 1.4 発振器の時定数
  5. CC デバイスの水晶発振器の概要
    1. 2.1 24MHz および 48MHz 水晶発振器
    2. 2.2 24MHz および 48MHz 水晶制御ループ
    3. 2.3 32.768kHz 水晶発振器
  6. CC デバイスの水晶振動子の選択
    1. 3.1 動作モード
    2. 3.2 周波数の精度
      1. 3.2.1 24MHz および 48MHz 水晶振動子
      2. 3.2.2 32.768kHz 水晶振動子
    3. 3.3 負荷容量
    4. 3.4 ESR およびスタートアップ時間
    5. 3.5 励振レベルおよび消費電力
    6. 3.6 水晶振動子パッケージ サイズ
  7. 水晶振動子の PCB レイアウト
  8. 水晶振動子の振動の振幅の測定
    1. 5.1 HPMRAMP1_TH および XOSC_HF_FAST_START を決定するためのスタートアップ時間の測定
  9. CC13xx、CC26xx、CC23xx、CC27xx の水晶振動子
  10. 高性能 BAW 発振器
  11. CC23XX および CC27XX ソフトウェア振幅補償
  12. CC23XX および CC27XX の内部コンデンサアレイ
  13. 10CC13xx および CC26xx の内部コンデンサアレイ
  14. 11まとめ
  15. 12参考資料
  16. 13改訂履歴

ESR およびスタートアップ時間

ESR (等価直列抵抗) は、水晶振動子のデータシートに記載されている水晶振動子のパラメータです。負性抵抗は、コンデンサの値、水晶振動子のパラメータ、およびオンチップ回路を含む、発振器回路全体のパラメータです。水晶発振器の最適にスタートアップさせるために、初期スタートアップ時に負性抵抗の大きさを RN の少なくとも 3 倍にする必要があります (式 10 および 式 11 を参照)。

式 10.
式 11.

初期スタートアップ時に負性抵抗の大きさが ESR の 3 倍でないと、発振器が最良レベルで動作しない可能性、または環境の変化や水晶振動子の製造のばらつきがあるためにスタートアップに失敗する可能性があります。

注: 水晶振動子の ESR が大きい場合、一般に、ESR の小さい水晶振動子よりもスタートアップ時間が長くなります。負荷容量が大きいと発振器の負性抵抗が減少し、スタートアップ時間が長くなります。