JAJSNO9A January 2022 – December 2024 TAA5212
PRODUCTION DATA
デバイスのレコード チャネルには、広いダイナミック レンジと、マルチビット デルタ シグマ (ΔΣ) 変調器からのオーバーサンプリング データを処理するための内蔵デジタル デシメーション フィルタが含まれており、FSYNC レートと同じナイキスト サンプリング レートでデジタル データを生成できます。図 6-21に示すように、このデシメーション フィルタを使用して、デジタル マイクからオーバーサンプリングされた PDM ストリームを処理することもできます。デシメーション フィルタは、対象アプリケーションに必要な周波数応答、群遅延、消費電力、位相直線性に応じて、4 つの異なるタイプから選択できます。デシメーション フィルタ オプションの選択は、ADC_DSP_DECI_FILT(P0_R114_D[7:6])レジスタ ビットの設定によって行うことができます。低消費電力フィルタは、ADC_LOW_PWR_FILT(P0_R78_D[2])ビットをセットすることで構成できます。レコード チャネルのデシメーション フィルタ モード選択の構成レジスタ設定を、以下の表 (表 6-21) に示します。これにより、幅広いオーディオ用途に適しています。
| P0_R78_D[2] : ADC_LOW_PWR_FILT | P0_R114_D[7:6]:ADC_DSP_DECI_FILT[1:0] | デシメーション フィルタ モードの選択 |
|---|---|---|
| 0 | 00 (デフォルト) | デシメーションには線形位相フィルタが使用されます |
| 0 | 01 | デシメーションに低レイテンシ フィルタを使用します |
| 0 | 10 | 超低レイテンシのフィルタを使用して、デシメーションを実施します |
| 0 | 11 | 予約済み(この設定は使用しないでください) |
| 1 | x | デシメーションとして低消費電力フィルタを使用します |