JAJSNO9A January 2022 – December 2024 TAA5212
PRODUCTION DATA
デバイスには、ADC 記録用の自動ゲイン コントローラ(AGC)が内蔵されています。図 6-62に示すように、AGC を使用して音声録音時に出力レベルを公称値に一定に維持できます。AGC モードでは、チャネル ゲインを手動で設定する代わりに、マイクに向かって話している人がマイクに近づいたり遠ざかったりするなど、入力信号が大きすぎたり、極端に弱くなったりしたときに、回路がチャネル ゲインを自動的に調整します。AGC アルゴリズムには、ターゲット レベル、許容される最大ゲイン、アタックおよびリリース(または減衰)時間定数、ノイズ スレッショルドなど、いくつかのプログラミング可能なパラメータがあり、特定の用途に合わせてアルゴリズムを微調整できます。これらはデバイスでプログラム可能な係数の一部であり、セクション 7.2.6 および セクション 7.2.7のプログラム可能な係数レジスタを使用して構成できます。
図 6-62 AGC の特性目標レベルは、AGC が ADC 出力信号レベルの保持を試みるときのおおよその出力レベルを表します。TAA5212を使用すると、さまざまなターゲット レベルをプログラムできます。ターゲット レベルは、大きな音が発生したときにクリッピングを防ぐために十分なマージンを設定することをお勧めします。AGC 各種構成可能パラメータおよびアプリケーションの使用方法の詳細については、TAx5x1x ファミリでの自動ゲイン コントローラ(AGC)の使用アプリケーション レポートを参照してください。TI は、プログラマブル係数の設定には PPC3 GUI の使用を推奨しています。詳細については TAC5212EVM-PDK 評価基板 ユーザー ガイド と PurePath™ コンソール グラフィカル開発スイート をご覧ください。