JAJSNO9A January 2022 – December 2024 TAA5212
PRODUCTION DATA
一般的な SPI プロトコルでは、ホスト プロセッサ(コントローラ)と周辺機器の間で全二重同期シリアル通信が可能です。SPI コントローラ(この場合、ホスト プロセッサ)は、同期クロック(SCLK に駆動)を生成し、ペリフェラル セレクト ピン CSZ を High から Lowにすることで送信を開始します。SPI ペリフェラル デバイス(TAA5212など)は、送信を開始および同期するコントローラ デバイスによって異なります。SPI コントローラにより開始されると、送信が開始されます。SPI コントローラからのバイトは、コントローラのシリアル クロック(SCLK に駆動)の制御下で、ペリフェラル PICO ピンにシフトインを開始します。そのバイトが PICO ピンでシフトインすると、1 バイトが POCI ピンでコントローラ シフト レジスタにシフトアウトされます。
SPI 制御用のデバイスを構成するには、表 6-44 を参照してください。表 6-44 は、SPI 制御モードのピン配置を記述します。
| ピン番号 | ピン名 | SPI モードでのピン名 | 説明 |
|---|---|---|---|
| 7 | SCL | SCLK | SPI シリアル ビット クロック |
| 8 | SDA | PICO | SPI ペリフェラル入力ピン |
| 11 | GP01 | POCI | SPI ペリフェラル出力ピン |
| 12 | GPI1 | CSZ | SPI チップ セレクト入力 |
TAA5212 は、クロック極性設定が 0(標準的なマイクロ プロセッサ SPI 制御ビット CPOL=0)およびクロック位相設定が 1(標準的なマイクロプ ロセッサ SPI 制御ビット CPHA=1)の標準 SPI 制御プロトコルをサポートしています。CSZ ピンは送信と送信の間に Low レベルを維持できますが、デバイスは CSZ の立ち下がりエッジ後に送信された最初の8ビットのみをコマンド バイトとして解釈し、次の 8 ビットをレジスタへの書き込みの場合のみデータ バイトとして解釈します。本デバイスはすべてレジスタによって制御されます。これらのレジスタの読み書きは、そのレジスタのデータに先行して PICO ピンに送信される 8 ビット コマンドによって実行されます。表 6-45 は EEPROM の構造を示します。最初の 7 ビットは、0 から 127(10 進数)までの書き込みまたは読み取り中のレジスタのアドレスを指定します。コマンドワードは R/W ビットで終了し、シリアル バス上のデータ フローの方向を指定します。
レジスタ書き込みの場合は、R/W ビットを 0 に設定します。データの 2 番目のバイトが PICO ピンに送信され、レジスタに書き込むデータが含まれます。レジスタの読み取りも、同様の方法で実行されます。8 ビットのコマンド ワードは、7 ビットのレジスタ アドレスを送信し、それに続いてレジスタ読み取りを示す 1 に等しい R/W ビットが続きます。8 ビットのレジスタ データは、フレーム内の 2 番目の 8SCLK クロックの間に、POCI ピンからデバイスからクロックアウトされます。CSZ ピンが高レベルにプルアップされるまで、このデバイスは複数バイトのデータ書き込み/読み出し転送のためのシーケンシャル SPI アドレス指定をサポートします。複数バイトのデータ書き込みまたは読み取り転送は、すべてのデータ バイト転送が完了するまでは、それぞれ単一バイトのデータ書き込みまたは読み取り転送と同一です。ホスト デバイスは、すべてのデータ バイト転送中に CSZ ピンを Low に保つ必要があります。図 6-70にシングルバイトの書き込み転送を示し、図 6-71 にシングルバイトの読み取り転送を示します。
| ビット 7 | ビット 6 | ビット 5 | ビット 4 | ビット 3 | ビット 2 | ビット 1 | ビット 0 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ADDR(6) | ADDR(5) | ADDR(4) | ADDR(3) | ADDR(2) | ADDR(1) | ADDR(0) | R/WZ |