新しい [Edit LUT] 機能を使用するとき、入力トリガについて、いくつかの特別な考慮事項があります。すでに注記したように、パターン 3 (「Matt」) には入力トリガが関連付けられています。パターンにトリガを追加すると、そのパターンの前にあるパターン、この場合はパターン 2 (「Sue」) の末尾に、全体が黒色のパターンがロードされます。これは、シーケンスがトリガ待ちのとき、パターンが表示されないようにするためです。パターンの順序を変更すると、この属性はパターン 2 に付随して移動します。この例では、新しい表示順序の最初のエントリ (パターン 2) の末尾に、105μs の黒色のパターンが存在します。パターン 0 (「bob」) がパターン 3 (「Matt」 - トリガされたパターン) の前に配置されているなら、新しい表示順序でも、パターン 3 (「Matt」) でトリガ待ちの間、パターン 0 (「bob」) の最後のビット・パターンが表示され続けます。
この望ましくないトリガの動作は、次のいずれかの方法で修正できます。
- 方法 1:パターン 2 とパターン 3 (「Sue」と「Matt」) をセットで考え、表示順序を変更するときは必ず組で移動します。
- - 方法 1 は最も単純ですが、上述した望ましくないトリガ動作を避けるには、これら 2 つのパターンを決して分離できないという欠点があります。
- 方法 2:トリガ・パターンの前に、1 ビットのすべて黒色のパターンを、ほとんどの DMD で許容される最短期間だけ追加します。詳細については、『DLPC900 プログラマ・ガイド』の「任意のパターン・モードでの最小露出」を参照してください。次に、このパターンと、トリガされる次のパターンを、必ず組で移動しなければならないセットと考えます。
- - 方法 2 はより多用途ですが、パターンのセットに必ず、トリガされるパターンを含む必要があります。
- 方法 3:1 ビットのすべて黒色のパターンを、許容される最短の時間で追加し、その次にトリガされる 1 ビットのすべて黒色のパターンを続け、該当する実際のパターンからはトリガを削除します。これら 2 つのパターンは多用途なトリガのセットになり、トリガが必要なときに繰り返し使用できます。トリガされるパターンは黒色なので、露出の統合がトリガされる黒色のパターンから始まったとしても、露出に影響する光は存在しないことに注目してください。
- - 方法 3 は最も多用途です。このスタンドアロン・トリガ・セットを ([Pattern Mode] ページの) パターン・インデックス・セットに 1 回だけ置けば、多くの場所で新しい表示順序を定義するときに使用できます。