JAJSGI4C November 2018 – March 2025 ADC12DJ3200QML-SP
PRODUCTION DATA
基本的な NCO 周波数モードでは、周波数ステップ サイズが非常に小さく、多くの周波数を合成できますが、アプリケーションでは 2 つの周波数ステップの間に収まる非常に特殊な周波数が必要な場合があります。たとえば、ƒS が 2457.6MHz に等しく、目的の ƒ(NCO) が 5.02MHz に等しい場合、FREQAx の値は 8773085.867 です。分数部分を切り捨てると、ƒ(NCO) が 5.0199995MHz に等しくなり、これは目的の周波数ではありません。
目的の周波数を生成するために、NCO_RDIV パラメータを使用して、位相アキュムレータを誤差なしで特定の周波数に到達させるように強制します。まず、必要な NCO 周波数ステップに適した周波数ステップ サイズ (ƒ(STEP)) を選択します。V(STEP) の標準値は 10kHz です。次に、式 5 を使用して NCO_RDIV の値をプログラムします。

式 5 の結果は整数値でなければなりません。値が整数でない場合は、結果が整数値になるまでいずれかのパラメータを調整します。
たとえば、NCO_RDIV に対して 1920 を選択します。
8192 を超える NCO_RDIV 値は、NCO SFDR 性能が低下する可能性があるため、推奨されません。
ここで、式 6 を使用して FREQAx レジスタ値を計算します。

または、次の式を使用できます。


表 6-9 に、10kHz 周波数ステップにおける NCO_RDIV の一般的な値を示します。
| fCLK (MHz) | NCO_RDIV |
|---|---|
| 3200 | 5000 |
| 3072 | 4800 |
| 2949.12 | 4608 |
| 2457.6 | 3840 |
| 1966.08 | 3072 |
| 1600 | 2500 |
| 1474.56 | 2304 |
| 1228.8 | 1920 |