クロックとタイミング
TI の BAW (バルク弾性波) テクノロジーの採用で、高性能クロック処理ソリューションを使用したシステムを製作可能
概要
カテゴリ別の参照
PCIe Gen 5、1/10Gb イーサネット、その他の業界標準をサポートする低ジッタのクロック ジェネレータにより、クロック ツリー設計全体でシグナル インテグリティを維持
開発中のクロック / タイミング システムの課題を解決
従来の共振器テクノロジーとは異なる信頼性の向上
TI の BAW 共振器は従来の共振器テクノロジーを上回っており、過酷な環境条件の下で優先事項となる、振動や衝撃に対する信頼性、および平均故障間隔 (MTBF) や故障率 (FIT:Failures in time) の各特性が向上しています。
利点:
- BAW 共振器は 2ppb/G (加速度が 1G のときに、10 億分の 2 の変動) より良好な安定性を維持でき、振動発生前、振動発生中、振動発生後にジッタや周波数の著しい劣化はありません。
- 1,500G の機械的衝撃が加わった場合でも、BAW 共振器は周波数偏差を 0.5ppm 未満に維持でき、ジッタの劣化はありません。
- 35℃ 時の BAW 共振器の FIT レートは 0.3、MTBF は 33 億時間であり、10 億時間の動作で 0.3 個の故障に相当します。
High Reliable BAW Oscillator MTBF and FIT Rate Calculations
Vibration and Mechanical Shock Performance of TI BAW Oscillators
Testing TI BAW resonator technology in mechanical shock and vibration environments
幅広い出力クロック周波数に適したフレキシブルなソリューション
TI の FOD (foreign object detection:異物検出機能)は、出力クロック周波数全体で優れたジッタ特性に貢献します。
利点:
- クロック ジェネレータ製品の場合、FOD を採用した高周波 BAW を最小 3mm x 3mm のパッケージに封止し、1MHz ~ 400MHz の周波数範囲でクロックを生成できます。
- FOD が内蔵しているスペクトラム拡散クロックは、システムが生成する EMI (電磁干渉) の低減に役立ちます。
- FOD の採用に伴い、グリッチレス出力周波数はプログラマブル (設定可能) になり、10ppb 未満の分解能ステップを実現できるほか、高精度の出力クロック周波数調整が実施できます。<
- FOD をスタートアップ クロックとして使用する場合、ベンダのファクトリ (工場) またはオンサイト (製品を使用する現場) で、I2C インターフェイスを使用して出力スイング (振幅) または出力タイプをプログラム (設定) できます。
TI BAW resonator innovation puts time on your side
水晶発振器に対するスタンドアロン BAW 発振器の利点
向上したジッタ特性の利点
TI の BAW テクノロジーは、超低ジッタという特性を実現します。この特性は、イーサネットをベースとする 800Gbps や 1.6TBps の高速ネットワークと、5G と 6G の各ワイヤレス インフラ アプリケーションが課す厳格なクロック要件を満たすことができます。
利点:
- TI のネットワーク シンクロナイザのうち、電圧制御発振器 (VCO) として BAW テクノロジーを採用した製品は、インダクタとコンデンサを組み合わせてチューニングした従来の VCO に比べて少なくとも 20dB の優位を確保しており、その結果、クロックのジッタ特性は 50fs (フェムト秒) 未満に低減できています。
- TI の発振器とやクロック ジェネレータのうち、BAW をベースとする製品は、EtherCAT、SerDes、PCIe (Peripheral Component Interconnect Express)、ASIC (特定用途向け IC)、F`GA (フィールド プログラマブル ゲートアレイ) 向けのクロック処理に関する厳格なビット エラー レート要件を満たすクリーンな (ノイズやジッタの小さい) クロック ソース (供給源) を実現します。
How to use the LMK05318 as a jitter cleaner
ITU-T G.8262 Compliance Test Results for the LMK5C33216
超低ジッタ に関する主な製品
高性能シンクロナイザと RF シンセサイザ
TI のクロック処理製品ラインアップは、クロック ディストリビューション ソリューション、高性能ネットワーク シンクロナイザ、RF (無線周波数) シンセサイザで構成されています。
利点:
- データ コンバータ、FPGA (フィールド プログラマブル ゲート アレイ)、SoC (システム オン チップ) に位相同期済みクロックと SYSREF 信号を供給する方法で、JEDEC JESD204B と JESD204C の各アプリケーションをサポートしています。
- IEEE (米国電気電子学会) 1588v2 PTP (高精度タイム プロトコル) に従うソフトウェアは、1pps の信号偏差 (±2ns) という高精度のタイミング サポートを達成し、ITU-T (国際電気通信連合電気通信) 標準化セクタのプロファイルが規定する Class-D の仕様を満たすほか、パケット遅延のばらつきが 230μs 超で部分的なタイミング サポートが 1μs 以下という規定にも適合しています。
- G8275.1 と G.8275.2 の各 PTP テレコム プロファイルに準拠。
IEEE 1588v2 と PTP に関する主な製品
ミッション クリティカルな設計に適した宇宙製品
TI の耐放射線強化クロック処理ソリューションは、RF (無線周波数) フロント エンドとデータ処理に関連するクロック要件に対応しています。その結果、お客様はミッション クリティカルな設計要件を満たし、LEO (低地球軌道) から深宇宙ミッションまで、宇宙グレードの認証をより迅速に取得しやすくなります。
利点:
- 宇宙関連市場での 60 年以上にわたる TI の経験を活用
- パッケージとして、以下の選択肢を取り揃えています。従来型の耐放射線強化セラミック (Qualified Manufacturers List [QML] Class V)。SEL (シングル イベント ラッチアップ) ≧ 65MeV⋅cm2/mg、かつ TID (総照射線量) ≧ 100krad の耐放射線強化プラスチック (QML Class P)。SEL ≧ 43MeV⋅cm2/mg、かつ TID ≧ 30krad の耐放射線特性プラスチック (EP)。
低軌道アプリケーションにおける宇宙用拡張製品による課題への対処方法 (Rev. A 翻訳版)
耐放射線強化 に関する主な製品
最適化済みのプロセス テクノロジー
高性能で超低ノイズの PLL (フェーズ ロック ループ) と、広帯域 RF (無線周波数) 対応の VCO (電圧制御発振器) は、最新のジッタ クリーナ、RF シンセサイザ、ネットワーク シンセサイザ IC のコア (重要) 機能です。
利点:
- 自社で所有する最適化済みの SiGe (シリコン ゲルマニウム) プロセス テクノロジと、RF アーキテクチャや回路設計に関する数十年の経験を組み合わせて活用
- 優れたノイズ特性、動作周波数の引き上げ、小型化、低消費電力に関する要件を満たすのに役立つ各種クロック処理ソリューション。
LMX2820 RF Synthesizer Phase Noise Improvement With Alternative Topologies (Rev. A)
Dramatically Improve Your Lock Time with VCO Instant Calibration
開始に役立つリソース
TI の包括的なトレーニング ビデオ カリキュラムを活用すると、クロックとタイミングに関する専門知識を深めることができます。これらのビデオは、基本的な用語やシステム ノイズの要因から、より高度な設計上の検討事項まで、重要なトピックを取り上げています。