JAJSPC7B December 2022 – January 2025 ADS131B23
PRODUCTION DATA
ADC2y には、ユーザーがプログラム可能なオフセットおよびゲイン補正レジスタを使用して、オフセットとゲインの補正された変換データを計算する機能があります。同じ較正値がすべてのシーケンスステップで使用されます。ただし、MUX2y で内部温度センサーが測定に選択された場合、オフセットおよびゲイン補正係数は適用されません。図 7-8 に示すように、16 ビットのオフセット補正値 (OCAL2y[15:0]) を変換データから減算してから、16 ビットのゲイン補正因子 (GCAL2y15:0]) で乗算します。出力データは最終的な分解能に丸められ、スケーリング動作後に +FS および -FS のコード値にクリッピングされます。オフセットおよびゲインの較正係数は、ADS131B23 のレジスタが揮発性であるため、デバイスの電源投入時またはリセット時に、外部の不揮発性メモリに保存し、オフセットおよびゲイン較正レジスタにプログラムする必要があります。
16 ビットのオフセット較正値は、2 の補数形式で提供され、OCAL2y[15:0] ビットフィールドにプログラムされます。オフセット較正値の例を、表 7-9 に示します。オフセット較正値の LSB サイズは、選択したゲイン設定に応じて、式 10 と 式 11 を使用して計算されます。
| OCAL2y[15:0] の値 | オフセット補正を適用 |
|---|---|
| 0010h | -16 LSB |
| 0001h | -1 LSB |
| FFFFh | 1 LSB |
| FFF0h | 16 LSB |
16 ビットのゲイン較正値は、2 の補数形式で提供され、GCAL2y[15:0] ビットフィールドにプログラムされます。ゲイン較正値の 1 つの LSB は、1/216 = 0.000015 のゲイン補正係数に等しくなります。ゲイン較正値の例を、表 7-10 に示します。
| GCAL2y[15:0] の値 | ゲイン補正を適用 |
|---|---|
| 7FFFh | 1.499985 |
| 0001h | 1.000015 |
| 0000h | 1 |
| FFFFh | 0.999985 |
| 8000h | 0.5 |
推奨される較正手順は次のとおりです。