JAJSMP3 November 2024 LMK5C22212A
ADVANCE INFORMATION
図 7-4 は、DPLL1 が APLL1 からカスケード モードで動作している例を示しています。APLL2 および APLL1 は、外部の XO 入力に対して VCO 周波数をロックし、有効なリファレンス入力が存在しない場合はフリーラン モードで動作します。この例では、DPLL2 がメインの DPLL であり、DPLL1 はカスケードされた DPLL です。
有効な DPLL リファレンス入力が検出されると、メイン DPLL はロックの取得を開始します。DPLL TDC は、選択したレファレンス入力クロックと各 VCO からの FB デバイダ クロックの位相を比較し、位相誤差に対応するデジタル補正ワードを生成します。補正ワードは DLF によってフィルタリングされ、DLF 出力は APLL N デバイダ SDMを調整して、VCO 周波数をリファレンス入力にロックします。
DPLL のカスケード構成により、メイン DPLL と同期したクリーンでジッタの少ない出力クロックが得られます。カスケード DPLL モードでは、DPLL がロックされた後に最高のジッタ性能と周波数安定性が達成されることに注意してください。
DPLL2 が APLL1 からのカスケード モードで構成されている場合、DPLL1 のロック ステータスは必ずしも DPLL2 のロック ステータスに影響を与えるわけではありません。APLL1 がフリーラン モードまたはホールドオーバー モードで動作していても、VCBO の周波数オフセット (ppm 値) が DPLL2 にとって有効なリファレンスである場合、カスケード構成の DPLL2 および APLL2 はロック状態を維持できます。このとき、APLL2 の出力は APLL1 と同じ周波数オフセットを追跡します。すべての有効な DPLL と APLL がロックされると、すべての有効な出力はメイン DPLL によって選択されたリファレンスに同期されます。