JAJSLQ1A November 2024 – October 2025 TCAN2855-Q1 , TCAN2857-Q1
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
TCAN2857-Q1 は、LIN トランシーバを搭載しています。ブロック図を、図 8-12 に示します。
LTXD ピンは、LIN バスの状態を制御する LIN トランスミッタへの入力です。LTXD が Low のとき、バス出力はドミナントです。LTXD が High のとき、バス出力はロジック 0 のリセッシブになります。LTXD の入力構造は、3.3V ~ 5V の VO を備えたプロセッサと互換性があります。LTXD には VCC1 への内部プルアップ抵抗があります。バスは、TXD が Low に駆動されるというシステム障害によってドミナント状態に張り付くことがないように、ドミナント状態タイムアウトタイマによって保護されています。
LRXD は LIN レシーバの出力です。LIN ウェークイベントが発生すると、LRXD は Low にラッチされます。LRXD ピンはプッシュプル出力バッファであり、外部プルアップは必要ありません。リスタートモードでは、LRXD ピンが High に駆動されます。VCC1 が tRSTN_act の間 UVCC1 を上回ると、デバイスは自動的にスタンバイモードに移行します。その後 LRXD ピンが Low にプルされ、LIN WUP によるウェークアップを通知します。
TCAN2855-Q1 では、LRXD ピンと LTXD ピンは使用しないため、基板に接続しないでください。
LIN トランシーバは、オン、高速、リスン、オフ、ウェーク対応状態をサポートします。このトランシーバの状態は、レジスタ 8'h1D[7:5] を使用してプログラムされます。LIN トランシーバはフェイルセーフモードに移行するとデフォルトでウェーク対応になりますが、レジスタ 8'h1C[1]= 1b の LIN1_FSM_DIS を使用すると、このモードで無効化できます。
| SBC モード | オン | ファースト | リスン | ウェーク対応 | オフ | SBC モード制御 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 通常 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | オン |
| スタンバイ | ✓ | ✓ | ✓ | ウェーク対応 | ||
| スリープ | ✓ デフォルト | ✓ | ウェーク対応 | |||
| 最初からやり直します | ✓ デフォルト | ✓ | ウェーク対応 | |||
| フェイルセーフ | ✓ デフォルト | ✓ | ウェーク対応 |