TMDSEMU200-U
Spectrum Digital XDS200 USB エミュレータ
TMDSEMU200-U
概要
Spectrum Digital XDS200 は、TI のプロセッサを対象とする最新の XDS200 デバッグ・プローブ(エミュレータ)ファミリの最初のモデルです。XDS200 ファミリは、超低コストの XDS100 と高性能の XDS560v2 の間で、低コストと高性能の最適バランスを実現します。また、すべての XDS デバッグ・プローブは、ETB(Embedded Trace Buffer、組込みトレース・バッファ)を搭載したすべての ARM と DSP プロセッサに対し、コア・トレースとシステム・トレースをサポートしています。
Spectrum Digital XDS200 は、TI 20 ピン・コネクタ(TI 14 ピン、ARM 10 ピン、ARM 20 ピンを接続するための複数のアダプタ付属)とホスト側の USB 2.0 ハイスピード(480Mbps)を経由して、ターゲット・ボードをホスト PC に接続します。また、ホスト PC で実行する Code Composer Studio™ IDE のライセンスも必要です。
Spectrum Digital XDS200 は、以下のパッケージで提供されます。
- XDS200 デバッグ・ポッド
- TI 20 ピンから TI 14 ピンへのコンバータ・アダプタ
- TI 20 ピンから ARM 20 ピンへのコンバータ・アダプタ
- TI 20 ピンから ARM 10 ピンへのコンバータ・アダプタ
- USB2.0 ケーブル
- クイック・スタート・ガイド
サポートされているデバイス:
- 基本的な JTAG デバッグ機能は、(MSP430 を除く)ほとんどの TI のマイコン、すべてのワイヤレス・マイコン、(C54x、C62x、C67x を除く)ほとんどの DSP、およびすべての ARM プロセッサをサポート
- cJTAG デバッグは、CC26xx、CC2538、CC13xx すべてのデバイスをサポート
- シリアル・ワイヤ・デバッグ(SWD)とシリアル・ワイヤ出力(SWO)は、選択したマイコンとワイヤレス・コネクティビティ・マイコンで利用可能
- コア・トレースとシステム・トレースは、ARM と DSP プロセッサで、ETB を通じて利用可能
- 特定のデバイスでのトレース機能に関する詳細については、該当デバイスのテクニカル・リファレンス・マニュアル(TRM)をご参照ください
必要な事項:
- Code Composer Studio IDE のフル・ライセンスまたは 90 日間評価ライセンス(無償の制限ライセンスは使用不可能)
- Code Composer Studio IDE の最小要件を満たすホスト PC
- 互換性のある JTAG ヘッダーのいずれかを実装したターゲット・ボード
場合によっては必要な事項:
- 別の形式の JTAG ヘッダーを実装したターゲット・ボードを使用する場合の、接続のためのアダプタ
出荷内容に関する情報:
- 製品ボックスのサイズ:130mm x 130mm x 50mm(5.0 インチ x 5.0 インチ x 2.0 インチ)
- パッケージ化された製品の重量:120g(4.0 オンス)
特長
XDS200 は、TI のプロセッサを対象とする最新の JTAG デバッグ・プローブ(エミュレータ)ファミリです。高い性能と一般的な機能を搭載した低コスト XDS100 と高性能 XDS560v2 の中間に位置する XDS200 は、TI のマイコン、プロセッサ、ワイヤレス・デバイスのデバッグのためのバランス重視のソリューションを提供します。
XDS200 は、販売開始から長い年月が経過している「XDS510」JTAG デバッガ・ファミリに比べ、データ・スループットが高いほか、ARM シリアル・ワイヤ・デバッグ・モードのサポート機能も追加しており、コスト低減を可能にします。
TI では開発ボードのスペース低減を推進しており、すべての XDS200 派生製品は、ターゲット接続用のプライマリ JTAG コネクティビティとして標準的な TI 20 ピン・コネクタを実装しています。この製品に加えて、すべての派生製品は、TI と ARM の標準的な JTAG ヘッダーに接続するためにモジュラー形式のターゲット構成アダプタも採用しています(付属するアダプタは、モデルによって異なります)。
XDS200 は、従来型の IEEE1149.1(JTAG)、IEEE1149.7(cJTAG)、ARM のシリアル・ワイヤ・デバッグ(SWD)とシリアル・ワイヤ出力(SWO)をサポートしており、+1.5V ~ 4.1V のインターフェイス・レベルで動作します。
IEEE1149.7 つまり Compact JTAG(cJTAG)は、従来型の JTAG を大幅に改良しており、2 本のピンだけで従来型のすべての機能をサポートします。また、TI のワイヤレス・コネクティビティ・マイコンでの利用も可能です。
シリアル・ワイヤ・デバッグ(SWD)とは、同じく 2 本のピンを使用して、JTAG より高速なクロック・レートでデータを転送するデバッグ・モードです。シリアル・ワイヤ出力(SWO)を使用する場合は、もう 1 本のピンを追加して、Cortex M4 マイコンで簡潔なトレース動作を実行することができます。
すべての XDS200 モデルは、ホストへの接続のために、USB2.0 ハイスピード(480Mbps)をサポートしており、一部のモデルではイーサネット 10/100Mbps もサポートしています。また、一部のモデルではターゲット・ボードでの消費電力監視をサポートしています。
XDS200 ファミリには、TI の Code Composer Studio IDE との包括的な互換性があります。こうした組み合わせにより、TI のマイコン、プロセッサ、ワイヤレス・コネクティビティ・マイコンに対する統合型のデバッグ環境、コンパイラ、包括的なハードウェア・デバッグ機能、トレース機能で構成される包括的なハードウェア開発環境を実現できます。
その他の XDS 製品:
Arm ベースのマイコン
Arm ベースのプロセッサ
Bluetooth 製品
C2000 リアルタイム・マイコン
400MIPS、1 CPU、1 CLA、FPU、TMU、1024KB flash、EMIF、12bit ADC
800MIPS、2 CPU、2 CLA、FPU、TMU、512KB flash、EMIF、16bit ADC
800MIPS、2 CPU、2 CLA、FPU、TMU、1MB flash、EMIF、16bit ADC 搭載
Thread 製品
デジタル信号プロセッサ (DSP)
デジタル電源絶縁型コントローラ
マルチプロトコル製品
産業用ミリ波レーダー・センサ
技術資料
種類 | タイトル | 英語版のダウンロード | 日付 | |
---|---|---|---|---|
証明書 | TMDSEMU200-U EU Declaration of Conformity (DoC) | 2019年 1月 2日 |