ヒューマン・マシン・インターフェイス (HMI)

HMI システムは、シンプルなパネルから、高機能を実現するエッジ プロセッシングを使用したインテリジェント システムへと進化しています。そこで直面するのが、電力と性能のバランス、超低消費電力モードでの効率的な設計、スマート コネクティビティや多用途ディスプレイのサポートといった課題です。

TI のスケーラブルな AM6x プロセッサはこれらの課題に対応し、効率的なエッジ プロセッシングと消費電力の低減を通じて、バッテリ効率と電力効率の優れたアプリケーションの実現に貢献します。AM6x ファミリが、音声操作モニタやジェスチャ制御パネルといった HMI 製品の革新への道を開きます。

次世代 HMI システムは、セキュア ブートとソフトウェア更新、ネットワークと外部メモリの保護、デバッグ セキュリティ、デバイス ID とキー処理などの高度なセキュリティ機能を必要とします。

TI のマイクロプロセッサは、多彩なハードウェア セキュリティ機能を統合しており、暗号化アクセラレーション、高信頼実行環境、オンザフライ暗号化などを備えたソフトウェアに比べて、より高速で高いセキュリティ レベルを実現します。

Profinet や EtherCAT などのリアルタイム通信インターフェイスを使用すると、プログラマブル ロジック コントローラ (PLC) と入出力モジュールの間で、高精度で時間に制約のある通信 (一定の期間内に通信が完了し、工場などのリアルタイム制御に対応可能) を実現できます。TI の最新の各種マルチコア プロセッサは、リアルタイム Arm® コアとプログラマブル リアルタイム ロジックを 1 つのパッケージに統合し、高性能と汎用処理機能を適切に組み合わせています。PRU-ICSS (プログラマブル リアルタイム ユニット産業用通信サブシステム) は、大半の産業用通信プロトコルと、TSN (Time-Sensitive Network：時間限定ネットワーク) をサポートしているほか、ギガビットの速度に対応する機能も搭載しています。

1 台以上のカメラからの受信ストリームのリアルタイム処理を行う拡張現実では、前処理と分析、グラフィック オーバーレイ、後処理、1 台以上の高解像度ディスプレイへの出力、さらには、ビデオ出力ストリームをエンコードしてリモートの場所に送信する手段も必要とされます。

TI の各種マイクロプロセッサは、グラフィック、ビジョン前処理、深度およびモーション認識、H.264/H.265 ビデオ コーデック、カスタム アクセラレータを備え、Arm コアの負荷を軽減して電力要件を最小限に抑えます。